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え?「前株」か「後株」かは決まっているのですか? 固定なのですか?



1.え?「前株」か「後株」かは決まっているのですか? 固定なのですか?


今日、会社で、大企業・中小企業の定義、役員の定義、資本金(準備金)の定義などの話になった。わかっているようで、本当に正確に認識していますか?と問われると、ドキッとする類。同じく、社団法人、一般社団法人、財団法人、法定福利、社会保険、国民健康保険、などなども同様。。。

そんな会話から、昔、業務委託で同じオフィスにいたスーパー・ユニークな方を思い出したのだ。当たり前を知らない、というのか、発想が人と違うというのか、天然ちゃんというのか。当時32、33歳の大人の方。

面白い話が多々あるのだが、ボクのお気に入りがこれ。

彼女が、株式会社ABCのことを、ABC株式会社と記載していたので、
「この会社、確か前株だよ」と指摘した。
「え? 何ですか?」
「あ、ABC株式会社ではなくて、株式会社ABCだよ」
「え? は? どっちでもいいのですよね? 前とか後ろとか決まりがあるのですか? 違いなくないですか?」

スーパー驚いてしまった。スーパーおバカか、と思った。人生で初めてこのことを知らない社会人に出会った。ボクは、前やら後ろに「株式会社」が付き、それが固定で、それも含めて一連で会社名だと、何の疑問もなく理解していた。これが議論になったことも、不思議に思うひとに出会ったこともない。どっちにつけて表記しても都度、柔軟で良いのよね! なんて理解しているひとが存在するとは…。幼稚園児ではなく、大人で。。。

「あ、ま、そうだけど、正式名として決まっていのるよ。「山田 太郎」と同じで、日本で公式な書類に署名する時に「太郎 山田」とは記載しないでしょ」

「えええ??? そうなんですかぁ、知らなかったです。でも、どっちでもいいのにね」

おバカ過ぎて呆れてしまった。で、呆れ過ぎて普通に会話を続けた。

「ま、最初に会社名を決めるときはどっちでもいいのよ。真ん中に入れてもいいんだよ。でも、その会社が自分の名前はこれだって決めて、前だか後ろに株式会社をつけたのだから、それは改名しない限り固定なのよ。株式会社山田太郎か、山田太郎株式会社か。ちなみに、山田株式会社太郎で中に入れてもいいのだけどね。。。」


2.「前株・後株」を間違えることは普通にある。確かに大したことではない


「そうなんですね。でも、誰が気にしますかね。どっちでもいいですものね。伝わりますものね。。。」

この彼女の発想。。。なかなかだ。。。

でも、ま、間違えたって大したことないと言えば、その通り、そんな気がしてきたのだった。うっかり前株・後株を間違えることはある。

ボクの会社の名前が間違えられても、怒りもしないし、失礼だとも思わない。相手が気付いたら、ごめんなさいされるけれども、大した話ではない。こちらからはいちいち指摘しないし、公式文書や契約書など直すべき場合はしれーっと直せばいいだけ。

もちろん、こちらが、相手の会社名をうっかり間違えてしまったら、「ごめんなさい」。

確かに「間違える」ことは大した問題ではない。


3.単なる決めごとで、そこに特に価値は無い


会社法で決まっているのかな。でも単なる決めごと。

もしも、最初に法律が文書化され定義された際に、株式会社とはXX、●●な定義で、そういう会社にするならば、「株式会社」という4文字を前でも後ろでもいいから、それが分かるように明示すること、と曖昧・柔軟に定義されていたら、それが通念。

時に株式会社ABC、時にABC株式会社。この柔軟性に問題がなくなる、そう決まっているのならば。

単なる決めごと。それを決めたことに偉大な偉大な価値は特に無い。。。


4.常識かもしれないが、知らないひとを批判するほどでもない


ボクはこのとき彼女を馬鹿だと思った。前株・後株の話は世の中的に常識だ! こんなことを知らず、前でも後ろでもどっちでも気が向くままで良いと思っていた、なんて!!! と。

が、冒頭の通りで、大企業・中小企業の定義、役員の定義、資本金(準備金)の定義、社団法人、一般社団法人、財団法人、法定福利、社会保険、国民健康保険、などなどは常識ではないのかも? ボクはこれを知らないけどボクは馬鹿なのか?

自分が知っていることを知らないひとはおバカで、自分が知らないことを問題にしないのは単なる身勝手。

常識ってなんだ? ひとによりますね。「前株・後株」はサラリーマンなら、30代なら、そりゃー知っておくべきこと、とは誰が決めるのか。それに、今知らなかったとしても、一瞬で知りえるたいした話ではない、とも言える。


5.常識ってなんだ? 知らないひとを馬鹿にする方がNG?


この彼女との株式会社の会話経験から、常識的なことを知らないひとに出会っても、それはたまたまボクが知っていることをそのひとが今知らないだけで、なんら馬鹿にすることではない、そう心を改めたのでした。

逆に、ボクも知らない常識がたくさんある。でも、同じく知らないことを恥じることもない。そうも思います。

そして、仮にボクを無知を原因に馬鹿にするひとがいても、理解できます。真摯に受け止めます。馬鹿に思われたって問題ないのだから。だって、もう次の瞬間にはそのことを知って、あっと言う間に次回からは馬鹿ではなくなるのだから。

常識如きがないことで馬鹿にするようなことは自分はしない、今はそう思うのです。そもそもたった一つのことで、その人全体を評価するのもおかしな話ですしね。


読んで頂きましてありがとうございます。
(v8_53)


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