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社員1人1人の、個性ある自分らしい、伸び伸びした意見を引き出す3つの秘訣



1.今は、こんな理由で、会社人生が厳しい時代


現代は本当に生きるのが大変な時代。日本にいてよく聞くのはこんなこと。

人口は増えない。市場が拡大しない。成熟し、生活スタイル・趣味は多様化し、アレをすれば稼げる、なんてことがない。人手不足が始まっているから、就職はしやすいかと思いきや、商売が難しいから高い給料では雇えない。気づいたら給料が下がって転職なんてことも。心置きなく消費できない。

海外では給料・生活費が上がっているから、海外からの輸入品は高くなる。更にはコロナの影響が引き続き残り、且つ、気候変動による自然の猛威で物流供給が滞り、物流費が高騰。それに弱い円も加わりエネルギーを中心として輸入品が高くなる。物流会社と商社だけがボロもうけ時代。

そして、デジタル革命のおかげというのか、せいというのか、世界中からあっという間に新しいサービスが日本に入ってくる。それを楽しむ消費者の立場としてはイイけれど、同様なサービスの会社は競争に負けるし、1日24時間は増えないので、それらの時間を奪われた他の製品・サービスは売れなくなる。本、雑誌、新聞、その他の印刷物、NHKをはじめとするTV、そして「売り場」はいらなくなってくる。そもそも人口減による影響は生活必需品メーカー・卸には今後ますます悪影響。同じ機能の製品(例えば、歯磨き粉やシャンプーなど)が、もはや無限か!と思うほど多く並ぶが、財布も人口も増えない。相互にカニバる。海外に活路を見出そうとしても日本と他国との差は僅差で競争は激しい。

大企業中心に歴史が進み、毎年のチリ積もで、お金のあるところにはある。が、もはや何をしていいのかわからない。既存事業をくつがえすようなビッグヒットは不可能で、ちまちま何かをしても意味はない、となる。使わず貯まる。とは言っても使う部分もあるので、正直なんだかよくわからないけど、若者が熱意を持って取り組んでいるデジタル領域のベンチャー・スタートアップに投資を行う。が、正直、会話もうまくできないし、その領域のことはよくわからない。そして結局、過去を振り返っても成功するのはかなりの低い確率。宝くじよりは良いかもしれないが、似たようなもの。こんなことは誰もがわかっているが、組織として投資することが仕事になると、何かに投資しなければならなくなる。だからするだけ。

そもそも将来、大化けすることを最初から高い確度で見極められる人がいるならば、そして投資先をうまくリードできるならば、どうして、自分の会社で新事業を興せないのだろう。業界が違うところのチャンスを探しているから自社ではできない、は答えになりえるが、業界が違うとは、ある意味、無知ってことではないのだろうか。そんな領域の将来の成長がわかるのかしら? 

2.耳にたこができるぐらい聞いているけど、つまり、現代は答えがわからない時代


ということで、現代は、
上層部でも答えがわからない時代。
上層部の過去の成功体験が通じない時代。
上層部の経験・固定観念・先入観が邪魔をする時代。

3.こんな時代に、会社が成長し、社員の物心を豊かにするには、「言いたい放題」が必要


こんな大変な時代、会社を継続・成長させ、稲盛氏の言葉を借りれば、社員の物心を共に豊かにしていくには、つまり、社員が人格的・知性的に人間として成長し、給料も増えていくには、どうしたらいいのだろう。

これも「答えはわからない」。のだけど、上層部が答えを決めて「統率する」よりも、より多くの仲間の多様なアイデア、ま、それはつまり多様な「経験・固定観念・先入観」ということなのだけど、を棚卸しする方がより良い気がする。

上層部に媚びるのではなく、役職に関係なく、誰もが言いたいことを言える環境。「言いたい放題環境」。ま、これも耳にタコなぐらい聞こえる。

もちろん、常識的な気遣い・礼儀はあるべき。前向き・建設的であることが大前提。だけど、空気を読んだり、過度な気遣い、媚びは不要だ。個人のふと思ったことに価値あるのだから。一対一でも、小さな会議でも、大きな会議でも、言いたいことが言える環境・雰囲気・社風をつくりたい。

ま、実際は、こんな環境・雰囲気・社風があった会社は大きく成長してきたが、それが無い指示命令・上意下達・統率・主従的・独裁的でも成長できた、ということだと思うのだけど。。。

4.会社という上下関係ある”組織”で「言いたい放題」を実現する3つのTips


会社だとどうしても上下関係を感じてしまう、使用者と使用される者が存在してしまう”組織”なるもので、「言いたい放題」を実現するには何が必要なんだろう。「答えはなく」それぞれのリーダー次第だけど、以下3つはとっても大切かなと思う。

1.魅力があり共鳴できる思考行動の拠り所になる共通ビジョン

社長や上層部が正しいのではなくて、ビジョンの実現に近づくなら、役立つなら何でも正しいという思想。上層部の意見を客観視でき、批判できる、比較対象としての拠り所。みんなの指針。上層部には情報が集まりがちだし、こっそり何かをしたがる。それを特権と喜んでいるから。だから社員は自由意見を臆するのだけど、すべてがビジョンのためでいいなら、それに自分の意見が該当する限り、なんでも言える。

2.リーダーの自分は未熟なんですという誠実さ・愚直

社長や上層部が「できすぎる」と、自分達の意見、考え、発想、直感は不要だな、と思ってしまうのだ。先生と生徒の関係に”陥る”のだ。ロジカルを求め、正論を求め、経験を求め、偏差値の高い証拠を求め、偉そうな佇まいで「完ぺき」を醸し出す。コレはダメ。リーダーしているけど、みんな助けてね、私、未熟だから、そんな感じ。ミスも失敗もオープンにして。でも、やると決めたら愚直。諦めずに挑戦する。そんな姿勢。

3.会社とは、リーダー(社長)とは、社員とは、役職とは、の正しい定義と仲間への共有

・会社とは: 誰かが人生で偶然にひらめいた、人生を賭けて挑戦しようと思った何か(=ビジョン)、の実現に向けて、1人ではチカラ不足で何もできないと気づき、一緒に歩んでくれる仲間を集めた、その結果の集団。ビジョンの実現に向けて歩むチーム。

・リーダー(社長)とは: リーダーとは、その会社のビジョンの実現への想いが誰よりも強いひと。そして、仲間が一緒にいたいと思うような人格と知性を持つ誠実で尊敬できる、だけど、”未熟なひと”。

・社員とは: ビジョンの実現に向けて個性を発揮する存在。会社用の仮面をかぶらず、自分らしさを素直に表現する存在。他とは違うから価値がある(もちろん他と同じになることも多々あるけどね)。

・役職とは: 役割の違い。ビジョン実現への想いの違い。人格・知性の違い。個性・自分らしさに応じた適材適所。それだけだ。上下でも主従でもない。


ま、2番目の難易度が高い。ので、個性豊かな自由な意見は職場で実現しづらいものですね。。。会社は何事もリーダー次第です、と思うのでした。


読んで頂きましてありがとうございます。
(v8_88)


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