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水平線に僕が立ったら

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読み返したい、個人的に好きな記事を集めています。
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#ショートショート

無口な彼女。

自分と合わないものを排除する。安心を築く。それをできるだけ壊さないように排除し傷つけあう…

Yuuki
2年前
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結婚すると思ってた

「結婚すると思ってた」と、ぼくと彼女の共通の友人はぼくに言った。彼女の結婚の報せを聞いた…

夜のクジラ

「おやすみなさい」 そう言って電気を消すと、部屋中にあるすべてのものは動かなくなった。 …

みずき
3年前
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僕はひとり、何かを探している。 しゃがみながら何かを待っている。 この、イヤホンに挟まれた…

すけお
3年前
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心の鏡を割らないで

 立派に生きたいと願えば願うほど、立派じゃない自分が心の鏡に映ってて。 「鏡よ鏡。みんな…

睦月
3年前
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俺はどうやらお前らとは違うらしい。 姿形、そして声。 ひとつとして同じところが見つからない…

吉田
3年前
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高校入試の合格発表で感じた吐き気

 私はこの話をして共感してもらったことが一度もない。まぁ本来、話す理由もない事柄だからだ。  でもやっぱりこのことが忘れられないし、ずっと胸に突き刺さっている。  合格発表の日、私は母と二人で見に行った。同じ高校を受ける友達から一緒に行こうと誘われていたが、何となく嫌な予感がしたので断っていた。  知らない人たちの群れというだけで気持ち悪かったし、それ以上にあの場所には大きすぎる感情が渦巻いていた。私が高校に着く前に、ラインの通知がうるさいほど鳴っていて、きっとその話で友人

あなた1人が聴いてくれたらもうそれでいい

思い返せば長い長い片思いでした。 どうしようもない、遠い憧れにも似たような恋でした。 明…