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上空1万メートルから落下する夢を見た。 上空の大気の冷たさか恐怖で肝を冷やしたか、ひ…
僕はひとり、何かを探している。 しゃがみながら何かを待っている。 この、イヤホンに挟まれた…
夏に向かっているこの時期の夕方の気温が好きだ。 風がほどよく冷たくて、いい感じに私の表面…
ちょっと!それ失礼じゃない? マジで? 普通、スルーしないでしょ! そう言ったのは、…
星がたくさんついたジミーチュウのキーケースを使っている。 2年以上がたち、いつのまにか星が…
立派に生きたいと願えば願うほど、立派じゃない自分が心の鏡に映ってて。 「鏡よ鏡。みんな…
高校一年の冬、よく晴れた日の午後だった。最寄駅の本屋である詩集を見つけた。一編の詩が目に留まった。雪の降る描写が淡々と続く詩だった。 雪が降っている、 とおくを。 ・・・ それから、 日が暮れかかる、 それから、 喇叭(らっぱ)がきこえる。 それから、 雪が降ってゐる、 なほも。 詩は突然終わり、私はその本をそっと閉じた。それから目を瞑った。瞼の裏にまだ雪が降っていた。私はマフラーを巻き直して歩き始めた。 その詩を読んだ日から、私のずっと深いところで雪