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正論bojw

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2018年7月Instagramを始めて感じた写真やSNSについての話
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2018年10月の記事一覧

戸惑いながらも、見えない何かと繋がるために「#正論bojw/7」

戸惑いながらも、見えない何かと繋がるために「#正論bojw/7」

「#正論bojw /7」
母も弟も、私の奇行は慣れている。「家具はどうした?」「一人でやったの?」など、目についたことをどんどん言う。しかし「実家以外でもやるんだ」と言いたそうだったがそこは言わない。少し困った顔で「う~ん、わからない」と笑った。あとはいつも通り、気にしない様子で写真が圧迫する部屋で、食って寝て二人は帰っていった。

一人になり我に返った夜に私は意識的に写真を辞めた。「よくわから

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頼れる友人がいないので、母に見せることにした #正論bojw/6

頼れる友人がいないので、母に見せることにした #正論bojw/6

「#正論bojw /6」
溜まった写真を放置して数年の月日がたった。忘れたいのに、頭の片隅の残像は一向に消えない。本来時間が経過し、旧作を見ようものならば前向きな部分も見えてくる。でも未熟で孤独だった私はまだあれを受け入れることが出来なかった。

これは供養に値する。でも自己解決では駄目だ。自身に何度も言い聞かせた。が、頼れる友人がいないので、母に見せることにした。決死の思いのさなか、ただ見せる

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インカメで 好きな角度で 何度も撮る 映えなければ消す は出来ない。#正論bojw/5

インカメで 好きな角度で 何度も撮る 映えなければ消す は出来ない。#正論bojw/5

「#正論bojw /5」
写真を続けるか否かに答えを求めるべく私は、セルフポートレートを行った。写真を志すものならば通る道ではあるが、写真に写ることが嫌いな私が、なぜそれに手をだしたのか。

ひとつは自分次第でいつでも撮れる、ということは、今すぐに写真を辞めなくていい安心感をいだくことができた。そして己と向き合うことで自身の良いところを見いだせるかも、という淡い期待もあった。 

けれどセルフポ

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初対面の人をどんな思いで撮ればいいのか、仕事でないならなおさらに、よくわからない #正論bojw/4

初対面の人をどんな思いで撮ればいいのか、仕事でないならなおさらに、よくわからない #正論bojw/4

「#正論bojw /4」
学生時代写真部だった私は、とにもかくにも人物を撮りまくっていた。
しかし卒業を機に、今まで当たり前にいた被写体が目の前からスッといなくなると、カメラに対しての興味が消えつつある自分と向き合うことになった。 

肌身離さずカメラを持ち、撮影を日課としていた自分が、突然写真を撮る事を辞めることにも戸惑いもあった。かといってモデルを探す気力はなかった。
今思えば、カメラが好き

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最終反抗期 #正論bojw/3

最終反抗期 #正論bojw/3

「#正論bojw /3」
気づくと私はなにかで揉めているし、あらゆるものに怒っている。 …このような自分語りはSNSでは本来余計なのだろう。インスタグラムで言えば「映える写真で語れ。」

理解はしている。が、人と同じことをやっていても埋もれるだけだ…と、インスタグラム内で写真とSNSのエッセイを書き始めた訳だが、これも私が知らないだけで終わったコンテンツだろうか。

今はこれしか思いつかないので

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私は所詮そんな奴だ #正論bojw /2

私は所詮そんな奴だ #正論bojw /2

「#正論bojw /2」
さて、台風投稿の話に戻ろう。そもそも雨は眼鏡が濡れるし本当に苦手なのに、突然カメラを向けられても私は確実に笑わない。むしろ晴れていても笑わないし、写真が嫌すぎて大体ブレている。私はそんな奴だ。

でも撮影終わりの雨の帰り道、友人は笑ってくれたんだよな…と考えるとグッとくるしかない。プロジェクトも重要だけど、プロジェクトの見えない部分も大切だし、それがあるからこそ繋がって

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台風が接近していた2018年8月9日深夜の話 #正論bojw /1

台風が接近していた2018年8月9日深夜の話 #正論bojw /1

「#正論bojw /1」
台風が接近していた2018年8月9日深夜の話。作品詳細を書かなくては、と思いつつ天気のせいで物凄くアンニュイだった。

雨と言えば、今プロジェクトJW.Pro by BO-JW.“ OLD NEW ”の作撮りはとことん雨だった。が、モデルをしてくれた友人の、雨の日オフショットがお気に入りだった私は、超個人的な台風の過ごし方と共にあとは一切とくに考えずに、息を吐くように写真

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