見出し画像

「GAFA」に影響を与えた伝説のコーチ

ブルーツ・リーです。

超巨大企業「GAFA」をつくった、シリコンバレーを代表するそうそうたる面々。

アップル共同創業者 スティーブ・ジョブズ
グーグル元会長兼CEO エリック・シュミット
グーグル共同創業者 ラリー・ペイジ
アマゾン創業者 ジェフ・ベゾス
フェイスブック創業者 マーク・ザッカーバーグ

彼らに「共通の師」がいたことはご存知でしょうか?

その師の名は、ビル・キャンベル
元アメフトのコーチから広告会社、アップルの役員を経て、米国のさまざまなトップのアドバイザーを務めた人物です。

ビルが取り組んだのは、ビジネスのノウハウではなく、チームづくり

斬新なテクニックがあるわけではなく、
ただ相手を一人の人間として尊重し、チームメンバーを愛し、励まし、勇気を与えることで最高のパフォーマンスを上げるチームを生み出してきました。

「相手を尊重する」「嘘をつかない」「全力で応援する」

人として当たり前とも言うべきことを高い次元でやり続けた結果、ビルは突き抜けた存在になったようです。

このビル・キャンベルは残念ながら2016年に亡くなりましたが、彼の教えが永久に失われてしまうことに危機意識を抱いたグーグル元会長兼CEO エリック・シュミットらが、自分たちの体験に加え、ビルの教えを受けた100人近い人物に、ビルの「成功の教え」について取材を敢行。

そうして完成したのが『1兆ドルコーチ──シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』です。

今回は本書の中から個人的に印象深かったエピソードと、
”ビルからの教えメモ”をまとめました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Audibe登録で「最初の1冊は無料」でダウンロードできます!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

愛される人、ビル

伝説のコーチ、ビル・キャンベルはまわりの人たちから信じられないくらい愛されていたことがわかるエピソードです。

ビルがある企業を退任することになったとき、その別れを惜しむ従業員たちが感謝を伝えるために新聞に「全面広告」を出しました。

「さよなら、コーチ」という見出しのもとに、「ビルへ、あなたのリーダーシップ、あなたのビジョン、あなたの知恵、あなたの友情、あなたの気骨が恋しい」というメッセージが書かれています。「あなたは僕らに独り立ちする方法を教えてくれた。永続できる会社に育ててくれた。もう僕らのコーチはしてもらえないが、これからも誇りに思ってもらえるように頑張るよ」と。

そして、彼が亡くなったときにゆかりのあるフットボール競技場で行われた葬儀。そこには彼の友人だけでなく、名だたる経営者やビジネスマンなど総勢1000人以上が列席しました。

その多くが「ビルを無二の親友のように思っていた」とされています。

「旅の報告」から始める

ビルはスタッフやチームメンバーとの打ち合わせの前には、必ず週末に過ごしたプライベートの話を聞くことからはじめていました。

相手を単なる仕事上の付き合いとしてみるのではなく、一人の人間として対峙し、尊重することで、チームの連帯感を生み出していました。

4つの資質

「知性」「勤勉」「誠実」「グリット=やり抜く力・粘る力」  

  これを持っている人は「その他の悪い点には目をつぶる」とビルは言います。

すべきことを指図するな

上司からの指図、特に言われなくても分かっていることを指図されると、
かえってやる気がなくなりますよね。
サラリーマンなら誰しもが一度は感じたことがあるはず。

ビルは、上司は部下に対してすべきことを指図するのではなく、
物語を語り部下が自力で最適解にたどり着けるように導け、と言います。

誰とでも同等に接する

ビルが子供たちのスポーツチームのコーチをしている時、
スティーブ・ジョブズから携帯電話に着信が入りました。

その着信を子供たちに見せ、そして電話に出ずに子供たちとの時間を大切にしていたようです。

ビルはアップル取締役とも中学生の子どもたちとも同等に接していたことが分かるエピソードです。

同じテーブルにつく

会議では窓側の椅子に座っている女性たち。
そんな女性たちをビルは、役員たちがついている同じテーブルに座らせました。

多様化を推進する現代以前から、ビルは分け隔てなく、女性も男性も同様のテーブルにつかせていました。

ビルからの教えメモ

● 相手へのフィードバックは瞬間を捉える
● 相手の存在まるごと受け入れる
● チームファースト
● 愛情のあるチームが最も強い
● 人を大事にする
● 正しく勝つ
● 上司は部下の幸せと成功のみを考えるべき
● 人に対して信頼性と愛を持って接する
● 人にフォーカス。チームのために考える。
● 自分に関わる人間に深い愛情をもつ
● 人に関心をもつこと
● 仕事や職場に愛を持ち込んでもよい

さいごに

もともとはアメフトのコーチであったビル・キャンベルは、「試合に出ていないからこその視点」でさまざまなチームを高いパフォーマンスに引き上げました。

そしてアップルやグーグルといった名だたるテック企業にとっても、結局は「人間的な愛情」が重要であることに行き着きます。

本書の著者は、最後にこう締めくくります。

インタビューはビルが亡くなってから行われたのに、ジェシーのようにビルのことを現在形で語る人が何人もいた。また多くの人が、いまもビルのことを考えており、何かを決めるときはいつも「ビルなら何と言うだろう」と考える、と語った

伝説のコーチ、ビル・キャンベルの教え、人柄の一端を紹介しましたが、
本書ではまだまだ沢山の教えやエピソードがつまっています。

チームを牽引しているひとや経営者だけでなく、家庭を持つひとや、すべてのビジネスマンにも役に立つコーチ本です!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Audibe登録で「最初の1冊は無料」でダウンロードできます!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?