記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

映画「レミニセンス」を観て

6月4日、「レミニセンス」という映画をNETFLIXで観た。原題は「Reminiscence」。2021年のアメリカ映画で、リサ・ジョイ監督の作品だ。

キャストは、ニック・バニスター役のヒュー・ジャックマンメイ役のレベッカ・ファーガソン。エミリー役のタンディ・ニュートンなどである。

*****************************

あらすじは、
海面が上昇した近未来のマイアミに住む、無骨で孤独な退役軍人のニック・バニスターは、顧客が望むあらゆる記憶を追体験させる機会を提供するという、危険な職業の専門家である。ある日、彼の人生は、メイという謎めいた若い女性との出会いによって一変する。最初は単なる探し物を端緒とした関係であったが、やがてメイとの関係は情熱的な恋愛へと発展する。しかし、別の依頼人の記憶がメイを凶悪犯罪に巻き込んでしまったため、バニスターは過去の暗い世界を掘り下げて、自分が愛した女性の真実を明らかにしなければならなくなる。といった内容。


で、観終わっての感想。

オープニングの風景シーンから度肝を抜かれた

オープニング。全くの前情報なしに、見始めたので、ビルほか建物が冠水しているシーンに度肝を抜かれた。
これからどういう展開になるのか、ワクワクする気持ちを起こさせてくれる始まり方であった。

過去を選んだミックと、未来を選んだエミリー

どちらを選ぶかは正解はない。
美しい過去とともに暮らすのも、新しい未来の現実で過ごすのも、自分次第というところだろう。
ただ、ここまでゆくとメイは魔性の女だ。ミックを騙して近づいてきたことも、全て承知の上でも、メイトの過去と共に生きたいという選択をする。
理論ではなく、そこは男と女なのだと思う。

もし、記憶を覗くことができたら・・・と考えてしまった

もしこの映画の世界のように、記憶を覗くことができたらどうだろう?と考えてみた。自分自身が覗く分にはいいが、人に覗かれるのは嫌だというのが正直な感想だ。現実逃避で、過去の記憶にすがり生きて行く人も出てくるだろう。科学として凄まじい発展を遂げる機械ではあるが、その時点で人間としては衰退をたどるのではないだろうか。
人は、未来の不安からは逃げたいと思う生物だからこそ、未来へ向かうより過去に逃避する人も出てくると感じた。

記憶は消えるからこそ、美しい思い出になるのかもしれない

ただ、美しい記憶など、人には一部しか無い。後悔や反省など過去には嫌な思い出もたくさんあるのも事実。だからこそ、それらを忘れることも、人には必要なのだ。人は忘れてしまうからこそ生きて行ける。実際にはそちらのほうが強いとボクは感じる。

非現実な未来の世界。
映画はこんな世界にも連れて行ってくれるからこそ面白い。
そういう点でも、内容も面白く、映像自体も飽きさせない映画であった。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?