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後編【大切な状況でうまくいくコツ】「自己効力感」の紹介

前回に続いて自己効力感についてです。

自己効力感を生み出すポイントは6つと言われています。後半では6つのうち3つ+チーム効力感を紹介させていただきます。

自己効力感

自分自身が置かれた状況において「結果を出すために必要なことをうまく実行できる」と、自分自身の可能性を認知していること。         カナダの心理学者アルバート・バンデューラ

4. 生理的情緒的高揚


苦手な状況で、緊張したりパニックになることがあると思います。そんな状況でも冷静に対応できた経験や、目標達成に向かってワクワクして楽しめることです。


お酒を飲むと、気が大きくなり「やるぞ!」と勢いづくこともあります。それが、生理的情緒的高揚です。お酒はワンショットで、お酒パワーは長続きしません。自分自身で感情をコントロールする能力を身に付け、気分を高めることが必要です。好きな音楽などを聴いて、気分を高揚させるのも一つの方法。

逆に、寝不足や不安感などが出てしまっていると、悪影響につながります。瞑想でも良いのかもしれません。気持ちをコントロールして自分自身の能力を発揮できる状態を保つことが大切です。



5. 想像的体験


イメージトレーニングに近いかと思います。自分自身や他人の成功経験を想像することです。試験前や試合前に良いイメージをもって臨むなどです。白黒ではなく、カラーで成功しているイメージを持つと良いとも言われてますので、詳細に成功をイメージできると良いですね。

6. 承認


最後は、他人から認められること。承認です。さすが!、すごいね!との評価は自己効力感に結びつきます。


以上、前編と後編と合わせて6つのポイントを見てきました。いかがでしたでしょうか。これから変化が速く、大きい時代。どのような状況でも自分の能力を発揮し、取り組めるようにしたいですね。




チーム効力感

自己効力感は個人のお話でしたが、チーム・組織にも効力感があります。チーム効力感、と言われています。最後にチーム効力感を取り上げてみたいと思います。

チーム効力感は、このチームならできる、やり遂げられるという「やれる感覚」を持てている状態です。個人ができる!と感じ、それの集合体としてのチームもできる!と感じることができれば成果は出せますね。仕事やスポーツでも大切だと思います。


チーム効力感はいかにして高まるのか?高めるための要素は4つあります。

①成功体験
自分たちのチームが実際に体験した成功体験です。チームや組織を率いるリーダーは、フィードバックを行い「できた!」と承認することで、成功体験を実感させることも大切です。これは自己効力感の1で紹介した達成経験と同じですね。

②代理体験
自分のチームと似ている社内や他チームが成功した体験を知り、理解することで代理体験となります。こういった経験を積むために、組織内の透明性を高めて、各チームの成功体験を共有しあえる状態を作ることが大切です。これは自己効力感の2で紹介した代理経験と同じですね。

③励まし
とくに上司から「君たちならできる!」と励ましを受けることで、チーム効力感が高まります。これも自己効力感の3で紹介した言語的説得と同じです。

④健康状態
悪い健康状態ではチーム効力感は高まりません。健康状態が悪い状態のチームは、チーム効力感が悪化していきます。オンライン疲れもあると思いますので、リフレッシュする方法を考えたち、残業を減らすなどチームの健康状態にリーダーは気を配る必要があります。ここは自己効力感の4. 生理的情緒的高揚に近いですね。良い状態を保つことは個人も組織も同じです。


以上のようにチーム効力感も取り上げてみました。内容はほとんど自己効力感と同じです。違うのはリーダーの存在とリーダーの影響力です。個人は個人の問題ですが、チームではメンバーとリーダーがいます。

リーダーは全体を見渡しチーム効力感が向上するよう心がけていくことが求められます。リーダーの皆さん、管理職の皆さんは、上記の4つのポイントを意識しながらマネジメントを行ってみてはいかがでしょうか?

ということで、自己効力感とチーム効力感を紹介させていただきました。今後は、これらを管理するためのツールでもあるOKR(Objectives and Key Results)についても取り上げてみます。

今後もフォロー、コメントなどを通じて互いに学びあえればと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

この記事の発信者はTomが担当しました~

他にもデータサイエンティストのTZや看護師のアネモネと3人で発信しています。今後も楽しんでいきましょう~


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