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看護師としてのキャリアの熟達について

皆さん、こんにちは、看護師のアネモネです。

今回は看護(暗黙知)の熟達についてお話ししたいと思います。


1. 看護師のキャリアについて


パトリシア・ベナー、よく知られた看護理論家です。唯一「帰納的な研究方法によって理論を構築した人」と言われています。

有名な著書「ベナー看護論」の中で、

看護師のキャリアが
「Novis(初心者)」
「Advanced Beginner(新人)」
「Competent Proficient (一人前)」
「Proficient(中堅)」
「Expert(達人)」
の5段階に分類される

ことを発見し、看護師にとって「経験年数」ではなく「経験の質」が重要であると説きました。


更に「実践技術が優れているからと言って、エキスパートではない」とも、、


エキスパートは「人格を磨くことや人間関係構築能力」があってスキルが発達していく総合的な総体をいう、と言っているのです。

切り分けられない、総体として存在するという点が、暗黙知に通じる難しさでしょうか。


2. 経験とは

ベナーは看護師の経験について「単に時間の経過や長さではない」と言っています。

「経験年数」、という言葉をナースはよく使いますよね。私の会社の募集要項も「看護師経験○年以上」って書いてあるかもです…(汗)

ナースとして過ごした年数がイコール、キャリアではないとしたら、、、

経験についてはアメリカの哲学者が以下のように言ってます。

1.直接的経験 生の体験

2.反省的経験 1の体験を考え続け、意味付けていく反省的(内省的)経験をいう。


これは、経験に2種類あり、実際に体験しただけでなく、その後の考えを深めていくことにより「経験」になる、というものです(J・デューイ)。

看護の知(暗黙知)としては、やはり直接的経験を通して、さらに思考を広め、深めていきながら
自分なりの意味を見出し、「概念」にしていくことで初めて「経験」となるということですね。


3. クリニカルラダー


看護師の皆さんは、日本看護協会のクリニカルラダー、ご存知の方多いと思います。

その「クリニカルラダー」においても、レベル1の初心者からレベル5の達人までの5段階評価を採用しています。ラダーには「看護師歴◯年目」という表記はなく、あくまでも“看護師としての質”を重視した評価をおこなっているところがポイントだそうです。

やはり看護師は量(経験年数)より質ですね!

キャリアを熟達させるにも、1つの経験から多くを学べる事が、またその思考を持つ事が重要ということですね。

今回は看護師のキャリア、経験、クリニカルラダーについてnoteしてみました!

引き続きよろしくお願いいたします🙇‍♀️


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