「ぼくの世界」[2022年01月26日]「ポール・ニューマン」と「明日に向かって撃て」と「パタゴニア」
今日の数字:ポール・ニューマンに関する「5855」
今日ぼくは、数字の「5855」を手に入れた。
ぼくは、世界に 76 ✕ 76 = 5,776個のセルを並べた。
差分:79
累積貯数:29,328
ぼくは、本を読んで、思った。
外の世界がどうなっているのか、ぼくは知りたい。
ぼくは、そろそろ準備をしようと思う。
扉を開ける準備だ。
ぼくは外出する身なりを整えるために
チェストを創った。
これが2022年01月26日の「ぼくの世界」。
ぼくは夢見る。
もっともっと、いろんな数字を手に入れたなら
ぼくの世界は
どんどん、どんどん、どんどん
広がって行くのだろうか。
明日はどんな数字が手に入るかな。
どうも、「N」です。
ポール・ニューマンと言うと、名作がたくさんありますが、「N」はやっぱり『明日に向かって撃て』が好きです。
「アメリカン・ニュー・シネマ」の代表作とも言われますね。
ベトナム戦争を背景にした「イージー・ライダー」の時代です。
『明日に向かって撃て』は、ご存じのように、実在した銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの生涯をベースにした物語です。
ポール・ニューマンはブッチ・キャシディ役、サンダンス・キッドはロバート・レッドフォードが演じましたね。
イギリスの作家にブルース・チャトウィンという人がいます。
この人は英国のオークション・ハウス、サザビーズに勤めていた時期があるのですが、その鑑定眼は天才的だったそうです(そしてとてもハンサムでした😊)。
その後、小説家になって発表した作品にも、どこか絵画のような感受性を感じます。
ブルース・チャトウィン作『パタゴニア』という本に、この二人の無法者の後日談が出てきます。
『パタゴニア』は南米パタゴニア地方の旅を描いた紀行文学。
でも、ちょっと不思議な、コラージュのような作品です。
ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドは逃れ逃れて南へ下ったかもしれないし、『パタゴニア』でチャトウィンが旅した地域に、彼らの痕跡があっても不思議はないのかもしれないけど、まぁ、なんとなく義経ジンギスカン説っぽく見えなくもない。
ただ、この本の魅力は、実はそれが本当かどうかなんて、関係ないカンジの彼の文章です。
『ブルース・チャトウィン、パタゴニアを行く』とか『ブルースのパタゴニア旅行記』とかでは、ないんですね。
『In Patagonia』なんです。
二人の無法者の話以外にも、普通の紀行文学とはちょっと違った、不思議な味わいのある文章が続きます。
言ってみれば、チャトウィンの『パタゴニア』を読むことは、博物館で次々と不思議なモノをみているようなカンジです。
時には眉唾っぽいものもあって、でも眉唾の歴史を記憶するために展示してある。
何だか正体の分からないものも混じっている。
そんな博物館です。
読み終わっても、しばらく頭がぼーっとしたまま。
『パタゴニア』は、そんな一冊です。
それじゃ、また明日。
■「ぼくの世界」のご案内
「数字」と「ドット」でつづるイラスト+エッセイ・シリーズ「ぼくの世界」へようこそ!
「ぼく」は「N」から、その日にちなんだ「数字」をもらいます。
「ぼく」はその数字の分だけのセルを並べて描画エリアを作り、そこにドットを描いて世界を広げてゆくことができます。
四角形のエリアを作った時に余った数は、「貯数」して足りない時に使います。
そして「N」が、今日の数字にまつわるちょっとした一言をしゃべったり、しゃべらなかったりします。
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