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レッド・ツェッペリンと中東

昨今は欧米のポップスを全然聴いていない。ロックもジャズもブルースもソウルもファンクもヒップホップも、、、聴いていない。正直飽きたし、新しいものなんて何もないと断言できる。同じことの繰り返しで、その音楽の全盛期はもうとっくに過ぎたと思っている。今流行しているのは奇をてらったことをして耳目を集めているだけだ。

では何を聴いているかと言えばアフリカの音楽や南米や中米のサルサやクンビアを聴いている。これらも90s以前が多いけど新鮮さは欧米のポピュラーよりもあると思う。

そうすると自動的に中東の音楽も聴くようになる。中東とはざっくり言えば地球儀の北アフリカからサウジアラビアまでの横の一帯だ。縦はトルコからスーダンだ。今話題のイスラエルも中東だ。

中東音楽っぽいものに初めて遭遇したのはツェッペリンのリユニオン企画だったペイジ&プラント「No Quater」だろうか。アルバムはよく売れたように思う。私も買ってよく聴いた。

特に好きだったのはこういったハードなツェッペリンの曲ではなくてアコースティックで野趣あふれて肩の力が抜けたセッションだった。逆にツェッペリンのヘビメタ曲はもう年寄りのロバートプラントやジミーペイジには荷が重すぎるのではと思った。二人ともイキり過ぎてた感じが痛々しかった。

どうもこういった中東路線は評判が悪かったようで全然続かなかった。その後はツェッペリンのヘビー路線に戻ってしまった。これらの現地セッションは今見ると逆に音楽的に尖っていて良いと思うのだが。これらは北アフリカのモロッコでのセッションであることを最近知った。

今振り返るとペイジ&プラントが発売された93年はオスロ合意でガザ地区に束の間の平和がもたらされた年だった。西側と中東にちょっとした平和ムードが漂った。その後、9.11のアメリカ同時多発テロ(からのイラク戦争、アフガン戦争)、ヨーロッパでの同時多発テロ、イスラム国のテロですっかり中東イスラム圏と西側は険悪な関係になってしまった。そして今のガザ地区の虐殺につながったのだろう。どうだろうか。

まあそんな世界史の勉強はさておき、70sのレバンス(ヨルダン、レバノン、シリア、イラク)には興味深いミュージシャンが多い。これなんかルックスや唱法的にロバートプラントそっくりではないか。

正直、中東のポップスなんて全然分からない。YouTubeをちらちら見ていくしかない。しかもアラビア語も分からない。アラビア語は右から読むのは有名だがそれ以上は分からない。Google翻訳で何となく背景を確認している。YouTubeでいろいろな音楽を聴けるようになって良かった。そもそも日本の音楽的嗜好はアメリカとイギリスとドイツ(クラシック)に極端に偏っていることもひしひし分かってきた今日この頃だ。

おしマイケル。

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