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私が思う、ブランディングとは


ブランディングの仕事がしたいと思う理由


ここは結論から先にお話していきたいと思いますが、

「良いものが、”良い”とたくさんの人に伝わって欲しい」

そう思うからです。


すごくすごく当然のことにようにも思えるのですが、

経営者の想いがたくさんの人に届いて、たくさんの人にファンになってもらいたい。会社がもっと良い状態になって欲しい。社員の方々に「この会社で良かった。頑張ってきて良かった」と思ってもらいたい。

いろんな人にその会社を愛してもらいたいよね。

これが自分のブランディングをやりたいと思うすべてかなと思います。


そもそものブランディングに関心を持ったきっかけや、今となれば影響を受けていたと思う経験は色々あり、超長編のお話になってしまうのですが。

今日はまずは、この想いの経緯じゃなくて私なりのブランディングに対する理解についてお話していきたいと思います。


”良さ”を伝えるって難しい

そもそも論って感じですが、人に”良さ”を伝えるって、すごく難しいなと思います。


・自分たちにはどんな”良さ”があるか(認識)

・どのように伝えるのがいいのか(手法)

・伝えようとしたことが、正しく伝わっているか(検証)


こういうことを考えていく必要があるのかなと考えました。

認識:良さを認識することは、分かっているようで難しいのかなという気もします。もちろん皆が十分に認識できていないとは決して思いませんが、会社という組織の中ではなかなか認識しにくい、考えづらい立ち位置の社員も多いのではないかと思います。

(現には私はそうだったのですが、その経験について以前少し書かせていただきました)


手法:受け取り手の人の持っている知識や好み、人生における経験というバックグラウンドも違う。だから価値観も違う。マーケティング的に発信方法による効果の違い、という話でなく、同じことを伝えても同じように伝わるとは限らないという点に難しさを感じます。

また、伝える時の社会や世界など今日の状況によっても受け取り方は変化すると思いますし、不変的部分もあれば可変的部分もあるなと。


検証:そしてやはりこの工程も大事なのかなと感じました。作り手と受け取り手では持っている視点や情報、印象も異なるだろうと。だからもし受け取り手から何らかのリアクションがあって「意味があった!」と喜んでも、一見ポジティブそうなリアクションが実は作り手の意図とは異なっていたり、望ましくないものの可能性もある。いい結果を生み出すこともあるだろうけど、伝えたいことが正しく伝わる、これは1つ意識しないおくべきだと思います。だからこの絶妙な感じが難しいなと。


こうやって、どうしたら”良さ”を伝えられるか。それを考えるだけで一苦労だと思いますが、上記にプラスして2点ほど付け加えたいと思います。


どの”良さ”、を伝えるか考える

先ほど、「自分たちにはどんな”良さ”があるか(認識)」について書きましたが、その中で重要と思う点です。


”良さ”を知るというのは第一ステップであって、きっと箇条書きにするとどの会社だって2つ以上は”良さ”が出てくると思います。

視点別で整理:例えば、社会的使命や存在意義的もの、製品に関するもの、顧客対応などサービス的もの、社員目線のものなど

フェーズ別で整理:戦略的に選択するために、”良さ”を状態別に分けてみる。例えば、自分たちを代表とするある程度広まったもの、または意外と知られていない意外性のあるもの、これからより強調していきたいものなど


場合によっては業界内や競合の存在と差別化をするもの。または今の社会情勢や時代背景を受けた上でのもの

こうした前提を理解した上で考える必要もあるのではないでしょうか。


個人的には人事部で新卒採用向けの会社案内のパンフレットや電子媒体などの制作に携わった際に、この「どの”良さ”を選択するか問題」にぶち当たって難しいけど、とんでもなく重要だなと感じました。

近年の就活生全体または自分の会社や同業界を目指す学生の思考傾向を踏まえたり。競合他社のリサーチをしたり、他の社員や内定者の声を聞かせてもらった上で、自社の”良さ”を考え直したりと、一周回ってまたスタート地点に戻って…と懲りずにやっていました。

またそのお話しは別に書きたいと思いますが。なんせ長くなりますので。笑


この「どの”良さ”を選択するか問題」で、上記項目などの整理などが十分できると、ナイスな選択に繋がりやすいのかなと思います。

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伝えることで影響を受けるのは、社外の人だけじゃない

これは、上記とはまた独立した点ですが、ブランディングに関心を持った大きな要因の1つです。

ブランディングって、ブランディングの一環として何かを発信して、ファンになってもらうおうとするときに、想定する受け取り手は基本的に社外の多くの人たちかと思います。

でも本当は、社外だけじゃなくて、社内。具体的には社員にとっても大きな影響を与えると思います。


外側に向けた発信で受け取られるもの=内側に向けた発信で受け取られるもの、という単純な意味ではなく、内側に向けたブランディングというものがあり、それが非常に重要だという考えです。

いわゆるインナーブランディングと言われるものです。


なんか超知ってる風に語ってますが、人事の仕事をするまで私は言葉すら知りませんでした…。お恥ずかしい。素人です。

以前の記事でも書かせていただいブランディングの私にとってのバイブル本かつ教科書にも詳しく話が出ています。

(だいぶ内容がとっ散らかった記事ですが、すみません…)


で、人事でのパンフレット制作の話に戻るのですが、この時も色々考えました。

外向きに”良さ”を伝えようと試行錯誤しているけど、

「そもそも社員はこの”良さ”を理解しているのかな。自分がここに来るまで会社について知らないこと多すぎたし、知らない可能性も結構あるよな…」

とか

「というか社員は本当に自分の会社に”良さ”を感じられているのか?ちゃんと自分の会社に好きでいれてる?誇りを持ててる?」

「社員は会社をどう思っているんだろう。(自分も含め)」


そんなことを考えました。

結果としては「うちの会社もインナーブランディングとやらをやった方がいいんじゃないか…?」というのが私個人の思いなのですが。。その話もまた。なんせ長く……(略)


インナーブランディングの先にブランディングがある

インナーブランディングをすることで、社員が自分の仕事への意味を感じるいし、経営者がこうあってほしいと思う理想に近づくと思うし、きっとWin Winになる。

社員のモチベーションは、会社を作る上でとんでもなく大切な要素だと(営業をやってきた自分の気持ちや経験を通じた上でも)思うし、特に対顧客の業務を行う社員の会社への思いとかはお客様に本当によく伝わると思うし。


綺麗ごとみたいに聞こえるけど、社員満足度=顧客満足度って説はあるとも思っています。それだけじゃないと思うけど。

お客様にも喜んでもらいたいし、社員にも充実感を感じながら働いてもらいたいし、ファンでいてもらいたいなと。

そして社員も会社のことを正しく知っているべきだと思うし、外側に発信する”良さ”を良さと思っていてほしいので、インナーブランディングができていることがブランディングとなり、会社の基盤になると考えてます。

やってみたいな、インナーブランディングの工程。

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ということで、自分なりのブランディングの理解についてお話させてもらいました。

私は決してブランディングの仕事をしたことがあるわけではないし、人事での広報媒体の制作という限られた期間に限られた業務しか経験したことがありません。


簡単に言えば、超超ド素人です。

そんな人間が長々とお話させていただきました。


でも自分の経験した中で、自分なりにブランディングに関心を持ったきっかけや深掘りしたり感じたことを言語しながら書いてみました。

ブランディングを専門とされている方から見るとド素人の意見かと思いますし、そりゃそうだという同然のことしか今日は書いてないんです。お許しください…、


とはいえこうやって、少しだけブランディングのことを知ったからこそ、自分が魅力を感じる会社や経営者の方々を見つけるられたり、色々な考えが持てるようになったので嬉しいです。

ちなみに先ほど少し書きましたブランディングのバイブル本の『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』の著者であるHI(NY)さんがこの本の公式サイトを開設されたとのこと。

この本に関する過去のコラムなども載っていておもしろいです。


そしてブランディングを考える機会をいただきました、CRISP SALAD WORKSさんについて考えた記事も以前書かせていただきました。

ご覧いただけると、私がとてもとても喜びます。

(大変ご多忙の中かと思われる中、宮野社長も貴重な時間を割いて読んで下さいました。この上なく嬉しかったです)


今日はたっぷりお話しました。

今日も読んで下さり、ありがとうございます!!


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