楽しい読書のために、わたしがやめたこと
こんにちは、yukoです。
今回は、先日したツイートにまつわるお話をしようと思います。
それがこちら。
職場の休み時間に本を読むことについて、考え方を変えたら楽しく本をよめるようになったよ、ということを伝えたくて作ったツイートです。
こんなにたくさんのいいねをいただけたのは、わたしのTwitter人生上はじめてのことだったので目が白黒しました。このツイートがこんなふうに多くの反応をいただけたというのは、きっと今までのわたしと同じように人前で読書をすることに対する不安とか、遠慮とか、そういう気持ちを少しでも抱いたことがある人が多いということなんじゃないかと思うのです。
なので、今回はわたしがこの境地に至るまでのこととか、読書に対する考え方とかを、もう少し詳しくお話ししてみようかと思います。
❁学生時代
幼い頃から本が好きでした。中学生の頃はライトノベルにハマって、橋本紡さんの「リバーズ・エンド」とか「半分の月がのぼる空」をよく読んでいて。当時は意外と周りを気にしないというか、本が面白くて早く続きを読みたい気持ちでいっぱいだったし、本を読むのはいいことだと思っていたので、よく休み時間にも本を読んでいた記憶があります。
そのせいか、あまり仲良くないクラスメイトから「マジメだよね」とあまり良くないニュアンスで言われたこともあるし、卒業文集の「この人のイメージ」みたいなページでも、自分のところに「真面目」という文字が刻まれていたことは未だに覚えています。
このころから、「あれ?みんながいるところで本を読んでると変なのかな?」と、鈍感なわたしなりにも気づきはじめました。
このくらいの年齢だからなのか、時代の流れがそうだったのかはあいまいですが、「真面目に頑張るのはかっこ悪い」「真面目にやるなんてバカを見る」みたいな風潮がすごく強かったことを覚えています。何かに真剣に取り組んでいる誰かが「マジメ(笑)」とバカにされているのは日常茶飯事だったし、スクールカーストの上位に君臨するタイプにとっては「真面目に頑張る」なんてちゃんちゃらおかしい、というのが当たり前だった気がします。
そんなんだったので、高校ではあんまりクラス内では本を読みませんでした。また真面目って言われたくないし。堅物っぽく思われたくないし。
それに部活も忙しく、大学受験もあったので、ほとんど本を読まない高校時代でした。今思い返してみても、高校の図書室なんて全然記憶の中にないくらい。ちょっともったいなかったな……。
唯一、涼宮ハルヒシリーズだけは買って読んでいました。この頃めちゃめちゃハマってたんです、涼宮ハルヒ……。
大学では自由な時間があふれるほどにあったので、再び本を読むようになりました。初の電車通学で、その間に本を読むのが日課に。ただやっぱり、知り合いの前では本をあんまり読んでいなかった気がします。中学時代の「本を読む=真面目=変」の呪い、恐ろしい。
わたしの、本を読むという行動をするかしないかの基準になっていたのは、「周りからどう思われるか」だったんだなぁ、と今になって思います。読書する人が減っていると言われている昨今、読書をする人ってどうしてもマイノリティになりがちで。
(読書好きの人ばかりをフォローしているTwitterばかり見てると、普通に読書好きの人がたくさんいるように感じてしまうけれど。)
変わった人だと思われたくない、そんな思いが中学時代以来いつのまにかすごく大きくなっていて、自分の行動を制限するまでになっていたんだなぁと気づいたのは大人になってからでした。
❁社会人時代
就職してしばらくは、身体が新しい環境になかなかなじまなかったり、疲れてしまったりして読書ができない期間がありました。完全に気持ちの問題ですが。
仕事に慣れて、落ち着いた頃から徐々に読書を再開するようになりました。
当時勤めていたのは小さな薬局で、昼休みが2時間あったんですね。けど家は遠かったから帰れないし、テレビのワイドショーばかり観ているのも暇だったので、その時間に本を読むようになりました。
その頃一緒に休憩室に残っていたのは後輩の女の子ひとりだけで、昼休み中はふたりで話したりもするけれど、基本各々が好きなように過ごしていて。あまり気を遣わなかったということもあり、気軽に本が読めたんですよね。
その後わたしは別の場所に転職。こういう、どこか新しい場所で新しい人たちと接するようになった時って、自分にできるだけいいイメージを持ってもらいたいのはきっと誰でもそうなんじゃないかと思います。わたしももちろんその一人でした。
それで、昼休みはタイミングが合えば同僚とランチに行ったり、一人のときはスマホを見ていたりして、いわゆる「普通の人」に擬態していました。
そんな思いがあって。最初だし、堅苦しい真面目ちゃんだと思われたくないし。本読んでたら話しかけにくい雰囲気だと思われるかもしれないし。
本当は、本、読みたいけど。
そんなふうにして、最初の半年くらいを過ごしました。
けど、ある日ふと思ったんです。
自分で考えたことだけど、その考えでパッと視界が開けたような感じがして。
そうだ、別にけなしたりバカにしたりしてくる人なんか相手にしなくていいんだ、わたしはわたしのやりたいようにやろう、と、スッと思えたんですよね。
それからは周りを気にせず、普通に本を読むようになりました。
❁本を読むようになったことで起こったこと
本を読むようになって驚いたことがあります。
それは何かというと、本を読んだところで周りの反応は全く変わらなかったということ。
これは良くも悪くも、というところではありますが。
本を読んでいると、「本読んでるんだねー」と声をかけてくるひとは数人いたものの、そこから特に深い話になったりもしなければバカにされることも特になく。ほんとうに、何も変わりませんでした。
変わったのは、わたしの読書ペースがあがったことと、昼休みを有意義に過ごすことができるようになったことくらいです。
最初のうちは若干周りの反応が怖かったりもして、ビビりな私は少しびくびくしていましたが、何もなさすぎて拍子抜けしました。あ、これならもっと早く本読んでればよかったな、と少しだけ後悔しました。周りを気にしすぎてもほんといいことない。
実は読書好きな人が周りにいて、わたしの影響で本を読み始めたりするかも、そしたら本の話ができたりするかも?なんて淡い期待を抱いたりもしましたが、残念ながら今のところそういう人はいなさそうです。これはちょっとだけがっかり。求む、読書好きの仲間!
❁読書は自分の好きな時に
そんな感じで、周りを気にするのをやめて以来、楽しく読書ライフを送っております。どうやらわたしには順調に「昼休みは本を読みたい人」のイメージが定着してるようで、それはそれでとてもありがたい。仕事の合間の癒し時間として、昼休みは大事な時間になっています。
いるかどうかわからないし周りの環境にもよるだろうけれど、周りを気にして本が読めない人は、一度思い切って読んでみるといいかもしれません。意外と平気だから。
休み時間は本来自由な時間だし、自分らしく穏やかに過ごせるのが一番です。わたしみたいな周りの視線気にしいな人に、この記事が届いたらいいな、と思っています。
楽しい読書ライフを。
それでは今回はこのへんで。
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