記事から 服、留学、メキシコ、中国、スリランカ、オーストラリア 2024年4月11日

ファストファッションの定義と問題点。
フランス人のアイデンティティとしてスロー的なものが根付いていることの現れがこの法案なのかとも思ったが、「ファストファッションブランドに急速に市場を奪われ」るぐらいには国民に受け入れられているわけだ。このことをアイデンティティ・クライシスとして受け止める層がこの法案の支持者なのであろうか。

「「(日本の)病院によっては、1年間で休みが5日だけで、毎日深夜11時12時まで働くような環境なので、自分はとても働けないなと……。労働者の権利が重視されるヨーロッパから見ると、日本は異常です。ドイツでは、週2日の休日と年間30日の有給休暇が保障されていて、勤務時間は朝8時~夕方4時半まで。残業しても30分程度で、職場環境には満足しています」」
「また、日本では1~2年目の初期研修医の年収は450~600万円ほどだが、ドイツでは一般的に1000万円前後だといい、金銭面でもはるかに恵まれている。」

長時間労働と低賃金。日本の多くの雇用問題で頻出する、いつもの光景である。

男性優位意識のマチスモ、女性の自己犠牲的なマリアニスモ。
しかし、中産層以上の女性の社会進出は進んでおり、社会運動も盛んだという。
とても主体性が育まれる土壌には思えないので、その理由をもう少し詳述してほしかった。

「昨年の米国からの留学生は約350人で、10年前の約1万5000人から激減。韓国からの学生も2017年比で8割近く減った」という変化は劇的だ。
しかし、あいまいな基準ほど統治者が好むものもないだろう。外国人が減ったぐらいで基準を明確にしようと思うだろうか。

「スリランカは内戦を完全に終結させるために、内戦終結後の戦後復興を進めるための資金を必要としていた。つまり当初は国内的な事情があり中国の関与を望んだのである」
しかし、「融資を受けて作られたインフラが利益を生んでいない」
「電力事情を一気に解消すると期待されていたノロッチョライ発電所(8億9000万ドル)は故障を繰り返している。マッタラ空港(1億8000万ドル)は世界一ガラガラの空港と言われている5。ハンバントタ港は2017年の一年間の寄港船数が251隻と惨憺たるありさまだった」
こちらは2018年10月の記事だが、次の2024年3月19日の記事を見ても経済状況は振るっていないようだ。

ずさんな巨大開発はスリランカ側に理由があろうと思う。どうしてこういう開発内容に決まってしまったのか。中国の介入がどうとかいう以前の問題だろう。

先進国オーストラリアの中の後進国的モノカルチャー経済地域。グローバル化の中では「先進国」中国の消費動向に翻弄されるのは自然の成り行きなのかもしれない。
イエス・キリストの血として長い歴史を持つはずの酒。安ワインとはいえ、何らの付加価値も見出せずに廃棄されるというのも不思議に思われる。


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