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我が家にとうとう電気がつきました

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この度全盲夫婦の暮らす我が家に新しい家族が加わりましたので、合理的配慮として電気をつけることにいたしました。 同時に我が子との成長の記録もつけることにいたしました。 ごゆるりとお…
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2024年3月の記事一覧

備えあれば憂いなし?広島への全盲子連れ旅  準備編1

 全盲でも子連れでも行きたいのが旅行だ。
 ということで私たち3人で広島旅行を決行した。
 今回は旅行の準備の1つ旅程作りについて書き残しておきたい。
 広島を選んだ理由は、中学生の時私を担任してくださった恩師と会えることになったからだ。
 当時先生は、熱心で授業も面白かったが、私は厳しいことをよく言われていた。その時は私も今以上にあほで、無駄にエネルギーもあったため、
(負けてなるものか!)

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私たちの保育園準備

○○保育園 園長先生

拝啓  桜の便りが次々聞かれるようになりました。
私たち家族も春の暖かな陽気の中で、4月からの保育園生活を楽しみにしている今日この頃です。
(中略)
 先日の事前説明会では大変お世話になりました。
資料が読めない私たちのために代読や代筆をしていただいたり、子供が遊んでいる状況を言葉で説明していただいたりと、入園前の緊張がほぐれ、私たちまで楽しみになりました。
 さて、4月

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言葉じゃなくたっていい

 私たち特に全盲の視覚障碍者にとって言葉は重要なコミュニケーション手段だ。
 これまで私自身、正直寡黙な人とはどう関わればよいか悩んできたし、言葉こそ正義だと言わんばかりに大切にしてきた。しかし、ひなちゃんが生まれそんな自分自身の価値観も少し変わった。
 なにしろ非言語コミュニケーションの中で生きる者の最たる例が赤ちゃんであり、言葉が全然通じないからだ。顔の表情やしぐさからこちらが読み取らなければ

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もし目が見えたら何を見たいか

 先日家族3人でデパートに出かけた。現在神戸の阪急百貨店で、全国のバウムクーヘンが集まる博覧会が行われているらしいという情報を妻が仕入れてきて、それに行ってみようという話になったのだ。
 視覚障害のある我々だけでデパート内を歩くのは難しいため、目的が決まっている時はいつもスタッフの方の案内をお願いしている。インフォメーションで申し出ると、行きたいお店まで案内してくれるのだ。
阪急百貨店はどこもとて

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