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【北欧ノルウェー】地域理学療法士のある金曜日のルーティン

ノルウェーでPTとしてのキャリアをスタートしたのは2016年。未だに私の人生山あり谷ありなんですが、その中でも2018年、PTとしての仕事を探してくれた私を、広い心で受け入れてくれたとっても大事な場所がノルウェーにあります。

前回の記事はこちらから

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読者の方から当時の仕事の様子が知りたいという要望をいただいたので今回は、当時のだいたいの週のルーティンを月曜から金曜まで5回に分けて公開していきたいと思います。

小さな村で唯一の自治体の地域理学療法士として働くとなると赤ちゃんからお年寄り、理学療法から福祉用具まで毎日全く違う専門知識を使う必要があったのでとても刺激的でした。とともに村自体がまったりのんびりしているのでオン・オフをわりとバランスよく切り替えながら暮らしていけていたと感じます。

過去のルーティン記事はこちらから
【北欧ノルウェー】地域理学療法士のある月曜日のルーティン
【北欧ノルウェー】地域理学療法士のある火曜日のルーティン
【北欧ノルウェー】地域理学療法士のある水曜日のルーティン
【北欧ノルウェー】地域理学療法士のある木曜日のルーティン

ある金曜日の私の一日

7時 出社(いつもと同じ)

7時30分 コーヒータイム

8時 用務員さんと一緒に大きな福祉用具を届けに行きフォローアップ
到着した福祉用具が大きくて人手が必要な場合や、電気機器で他の専門知識が必要な場合、自治体の用務員さんに電話を入れて一緒に車で利用者さんのところへ届けに行きます。この日は、神経疾患特化病院に入院中だけど一時退院できる脊髄損傷の患者さんが家で家族と楽しく過ごせるように必要な福祉用具を、入院先の病院と連携して調達。本人もご家族もとっても感謝してくれてこちらも大満足。

9時 幼稚園で理学療法
幼稚園の先生からある幼児のフォローアップをお願いされていたため幼稚園にいって会いに行くことに。身体の発達に遅れがあるのではないかという話を聞いていてとりあえずは本人に会ってそこから検査評価をしてみることに。観察と分析をしているとなんだか体幹がぐにゃっとなっている印象。Beighton Score(ビートン・スコア)をやってみるとPositive。でもまだ3~4歳だしなぁ。。。痛みとか違和感とかもないみたいだし、家族の病気とか他の点で気になるところもあまりないしなぁと思いつつ専門病院に電話はいれてアドバイスを求めました。結局は経過を見ることになりました。

10時 回復期病棟でリハ 
車でオフィスに戻り回復期病棟で大腿骨骨折で手術をし退院した患者さんのリハ。もともと脳卒中になったときに使用し始めた電動車イスの乗り降りの練習や低い段差のが家にはあるので段差練習、歩行練習を中心に行い少しずつ退院の準備。

11時 老人ホーム勤務
終末期だった老人ホームの入居者さんが亡くなったとの報告。ご家族と話をして葬儀の件なども聞き、過去に貸し出ししていた福祉用具などいつ返却するかなどを聞いておく。

11時30分 ランチ

12時  コーディネーターとして20代神経疾患利用者さんと福祉事務所と一緒にミーティング
ノルウェーでは事故や病気によって長期的なサポートが自治体や国から必要な場合、個別計画をたてられる権利があります。私はそのコーディネーターとしても働いていました。今回は若い利用者さんが神経疾患を診断されたとのことで、これからの経済的なことや社会活動や通っている大学等どのようにすすめていくべきか、また自治体からどのくらいサポートが受けれるのか等を話し合うために福祉事務所を含めて会議。

14時 事務作業
ジャーナルをかいたり来週の準備

15時30分 退社

。。。。。というわけでとある一週間の地域理学療法士としてのルーティンを少しずつですが紹介させていただきました♪

世界のどこかの誰かの何かのお役に少しでもたてていただけると幸いです!!

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