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『80日間世界一周 online』14日目  ―アフリカ、香港、ボスニア、フランスー          illustrator #6

本物の旅はできないけれど、この2週間 毎日スカイプ英会話レッスンを通じて様々な国に行ってきた。どこにあるのかさえ知らなかった国が その国のたった1人の人と ほんの25分間話しただけで急に身近な国になる。トルコから始まりガーナ、ナイジェリア、ジャマイカ、ジンバブエ、コロンビア、フランス、ウガンダ、香港、ボスニア、ジョージア、カメルーン、マケドニア、ベリーズ。14人の女性達と出会った。

ワタシはチリや歴史にたいへん疎い。小学生向けの白地図をプリントアウトして壁に貼り、オンラインで訪れた国に毎日色を塗っていった。違う国の人々なのに、緯度経度が同じだと話の内容が似てくるのが興味深い。ガーナ、ジンバブエ、ナイジェリア、、、全てアフリカと一括りにしていたが事情はかなり違うようだ。

この14日間で一番印象深かったのはジンバブエの先生た。丁寧に穏やかに当たり障りのない自己紹介からスタートしたレッスンが、話がコロナに及ぶと口調が変わり、心情を吐露し始めた。失業率が95%なの! 聞き違えたか? 聞き直す。Unemployment rate is 95%!   95%なのよ! 皆どうやって生活しているの? 売れるものは何でも売り、交換できるものは交換する。By hook and crook よ!!! 詐欺でも何でもなんとしてでも生きていくのよ!語気が荒くなる。皆国から出ていく。でも今はコロナで出られない。じっと家にいる。忘れないで、私達のことを! 

ふと笑顔に戻って言う。でもね観光には最高よ。信じられないぐらい広大な自然の中でのバンジージャンプ、カヌー、滝下り、、、写真を送ってくれた。コロナが終息したらジンバブエに来てね、、、もし、、、終わったらね、、、。 そして言う。周りに重症化している人いる? かかった人いる? いないよね? うん、いない。 なんか変じゃない? 国を超えても疑問は同じだ。25分があっという間に過ぎ去る。語りのリズムが耳に残る。JAZZY

同じアフリカのウガンダの彼女はデザイナー。のんびりという。死者もほとんどいないし規制はゆるいよ~と。ただコロナのせいでパーティーなどが減り、求められるデザインも変化してしまったと。素材もあの独特な色使いのアフリカの布ではなく 最近は黒、グレー、紺、白のデザインを求められるという。パワフルな色彩と独特なパターンの衣装を身にまとって歌い、踊り、リズムを刻む文化。どうぞコロナのせいで大切なものが消えていきませんように。

日本語ボランティアとして香港の女性とも話をした。娘さんは9月からイギリスの大学に行く予定だが決定に至らず、、、、、、、。コロナ前、日本で働くために一日10時間日本語の勉強をしているといって頑張っていたベトナムやタイの学生さん達はどうしているだろう。ぷっつり連絡が途絶えてしまった。

たった一つのウイルスが世界中を揺るがす。

大切なものを失いたくない




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