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夏旅、裏磐梯へ2。

 今回のホテルにはアートギャラリーがあるのは知っていましたが、予想以上に興味深いものが沢山ありました。


コンビニ的なものやお土産や雑貨類が豊富に揃うスーベニアショップの先にギャラリーは存在していました。学生時代はファッションを学んでいたのでドローイングファッションの世界観を旅先で触れられるとは歓喜✨


入口を入ります。
どのくらいのアンティークなものか?は不明ですが、とても趣き良いチェスト。ファッションの世界を惹き立てます。ギャラリーはモダンな雰囲気。
割と広く、全体を撮影するのは難しい。
イタリア彫刻の巨匠マルチェロ・マスケリーニの作品。わたしの学校の美術部の部室に貼ってあったのを薄っすらと覚えています。だから、目の前にあるのが不思議な感覚に。
休憩のベンチも素敵に配置。本棚と飾り棚とベンチが一体型の家具。なかなか利便性あるインテリア。こういうの何ていうんだろう?
見るだけでも繊細なその木彫の巧みなモティーフに目を奪われます。重厚で素敵。自分だったら…何を仕舞うかな?インスタント食品とかは安易に入れられない雰囲気です。
もう1人のイタリア彫刻の巨匠ヴェナンッオ・クロチェッティ。彫刻って裸のモデルが多い感じ。服を纏うよりも骨格や肉感や人物の勢いみたいなものがダイナミックに伝わるようにも感じたり。
アンドレ・エドゥアール・マーティ 1920年作。服を仕立てる作業が良く表現出来ている構図だと思いました。モデルの片腕を上げる姿もどこか優雅で素敵。
エルテ 1915年作。ポワレのデザインを忠実に再現。100年以上も前だという古さを感じさせないデザイン。今回、再びモードの世界を見て気になった3枚のうちの一枚。歴史はまた巡る。


 服飾デザイナーとして、当時の女性達のファッションから苦しいコルセットを解放したポール・ポワレ。それを支えたデザイン画家達。いつの時代もムーブメントを起こす立役者は現れるもの。興味深い。


2つ目もエルテ 1915年作。
3つ目もエルテ 1915年作。個人的に一番好き。モダンな色合いとイラストの優雅なバランス✨何よりも、この袖にスリットを入れケープのようにもなるデザインって、各ブランドから現在も続いているから凄いと。余談ですがわたしは某トレンチコートと某アンサンブルニットのタイプを愛用しています。世の流行りは関係ない。もはや定番だと思っています。
アンドレ・エドゥアール・マーティ   1922年作。これもお気に入り。構図が素晴らしいと思う。鹿と女性の戯れる感じが可愛い。ワンピースのデザインも。また余談ですが、以前からおばあちゃんチワワはバンビにも似ていると思っていて、この絵のように顎下を撫でてあげるとうっとりとした表情を見せます。


そして、やっぱり、このイラストに惹かれてしまう。


ルネ・プシェ 1940年代作。パリ社交界。5回の結婚を経験したという美貌の伯爵夫人。日本のデヴィ夫人的な感じかな?ホテルのロビーでも一番に視野に入って来た。強い眼差しでこちらを見つめられたら思わず「ドキッ」となぜか心が揺れる。シンプルで好きなタッチです。



 ギャラリーは廊下の空間にも続きます。
 以下一挙に並べます↓


Vogue。足元の貝殻と後ろ姿の優美さ。
ひと筆描きしたようなユニークさ。洗練したデザイン。
赤と青のファッション。
風と躍動感に溢れて。
バカンスのワンシーンみたいな。
お花に囲まれたバランス。
ぐっとアジア感。赤い鏡が印象的。
ちょっとハウルの荒地の魔女が浮かぶ。
おしゃれに母性を絵にしたら、こんな感じかと。
構図のバランス、勉強になります。
鮮やか。
アトリエ・ブランカさんから引用。
ルパップとルパプどちらでも発音はいいのだろうか?と思いつつ、イラストの数々に魅せられました。若い頃にデザイン画で以前も見たはずなのに、この新たな気持ちはなんだろう。旅から帰りいろいろ調べて夢中になっています。


 まだ続きます。

ピエール・ブリソー 1922年作。雨の日も何だか楽しそう。
エリック 1947年作。スタイリッシュなパリジェンヌと通行人が手にしたカゴの中にフランスパンが見えて雰囲気たっぷり。
アンドレ・エドゥアール・マーティ 1910年代作。冬の寒さも悪くないと思えるイラスト。
あーいいな。好きなイラストです。勿論、影の使い方も同感。



検索して、アーツ・アンド・クラフツ運動を通して、
さらに検索する。



 と、いろいろ眺めていたものだから、ついにオークションに手を出してしまいました。


ファッションイラスト100年史❤️新刊では見つからないので。ファッション画を一挙に見たくてこちらを購入。届くのが楽しみ。好きなものは追求します。


 さらに次回は、諸橋近代美術館(日本のサルバドール・ダリ美術館)などを紹介したいと思います。

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