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【 再始動 】

2022.05.20

無職者には
もやもやな気持ちの5月。
1週間前の金曜日の朝一番に
ハローワークへ行った。
この月、3回目であった。
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求人票(パートタイム)
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◆職種
障害者福祉 利用者支援。
◆仕事内容
県営総合公園の清掃。
B型の利用者の方とトイレ掃除
および駐車場の清掃の支援。
送迎。
◆雇用形態
パート労働者
正社員登用 なし
◆年齢
不問
◆就業時間
13時00分-17時00分

◆休日等
週休二日制(シフト)
◆加入保険
雇用 労災
◆賃金
900円 ~ 950円
◆採用人員
1人
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私の応募の決め手になったのは
①年齢が不問
②午後のみの4時間作業
③昔、公園管理をしていた
そして
④障がい者施設で働いていた

である。
時給は安いが、この際、
そんなこと言ってられない。

小さかったころのシロ
(チョロさんの息子)


猫たちに空腹な思いは
させたくない。

尿路結石予防と毛玉対応


美味しいフードをいっぱい食べさせてあげたいし、ワクチン注射やノミ・ダニ、お腹の寄生虫などの薬代も要るのだ。
もし、病気にでもなったら
病院代が更に要る。
その安心を得るためにも、
働かないといかんのだ。

求人票をプリントアウトして、急ぎ職員さんの所へ行った。求人職場へ連絡がなされ、先方がこの日の15時に面接はできないかとの返答があった。

履歴書とハローワークの紹介状を持って、15時の15分前に求人職場へ行くと、施設長(男性)とサービス管理責任者(女性)が待っていて、直ぐに面接は始まり、いろいろと専門的で具体的な業務についての面談を行い、約30分で終わった。最後に施設長が「私の一存では決められないので・・」そう言って履歴書のコピーを取り、現本はその場で返却された。私は怪訝な思いで持ち帰った。その施設は株式会社の経営で、さらに上の社長の判断が要るらしかった。だだのパートの清掃作業者なのに。

そうして、
二日が経ち三日が過ぎて、
また、金曜日の朝を迎えた。

金曜日

そういうことだったのか。
履歴書が直ぐに返されたのは、
不採用なのだ。
失意のなか、
庭で煙草を吸っていると

先住のミーを真ん中に
チョロさんの息子の
シロとクロの三匹が
仲良く私を見つめていた。
「落胆させて、ごめんな」
「来週から、再挑戦!」
なんだっ!
その三人組を押しのけ、
家内がガラス戸を開けて
血相を変え
「おとうさん!」
と大声で叫んだ。
私の携帯を振りかざしている。
「あの会社から電話です!
 早く出てくださいな!」

あの会社?
それはすっかり諦めていた
面接した会社からの電話だった。

採用の連絡であった

2022.05.27

再始動
(完)



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