バリバリ働いていた人が「働かないおじさん」になってしまう本当の理由
1月2日に書いた記事の中で、事業部長クラスの人材を外部から顧問として雇いたいという企業が増えていることを書いた
最初は単純に人口構成で、その40−60歳の人口が少ないからかと調べてみたが、逆にこのゾーンは団塊ジュニア世代と言われる、人口の多いゾーンであることがわかった
そうならなぜ事業部長クラスが不足しているのかには疑問が残るが、その仮説の1つは友人から聞いて2日に書いた
今日は、いろいろ調べている中で、もしかすると要因の1つなのかもしれないと思える記事があったので、それについて考えて見た
詳細は、下記URLからの本文を読んで欲しい(記事は途中から有料になるが、登録さえすれば無料会員でも月5件までは読める)
題名は「バリバリ働いていた人が「働かないおじさん」になってしまう根本要因」だ
これは、年代的には会社員として存在するが、一線に立ってガンガン引っ張っていくリーダーが経営者から見て少ないと感じているのではないかということだ
経験豊富で頑張っているのに「働かないおじさん」と言われてしまう理由としては、フロー体験と呼ばれるもので、
一般に、仕事に対して情熱を燃やしているときや、少し背伸びをした「新しいスキル」を習得しながら「新しいチャレンジ」をやっているときに、人間は大きな幸福感や集中を得ることができるが、
同じルーチンワークを繰り返すだけになってしまうと、その作業には習熟しても、新鮮な知的刺激が減り「飽き」「退屈」を感じるようになってしまうことだ。
そうした「飽き」の状態が定着してしまうと、そこから脱却することに面倒や怖さを感じるようになり、その人にとって(表面上は)居心地のよい状態が出来上がってしまう
この状態は「コンフォートゾーン」と呼ばれている
「働かないおじさん」の能力や成果自体が若手社員と比べて低いわけではなく、業務能力や成果だけを単純比較すれば、ベテラン社員のほうが、入社数年の若手社員よりも高いことが多い
しかし、日本ではまだまだ多くの企業が年功序列的な賃金制度や経験による能力向上を前提とした職能資格制度を採用しており、処遇(賃金や職位)は勤続年数とほぼ比例して上がっていくケースが多く
しかも、一度上がった賃金が大幅に下げられることは、よほどのことがない限り少ない。「就業規則には降給・降格の制度はあるが、実際に適用されることは、懲戒事由でもない限り滅多にない」という人事の本音を聴くことも多い
国税庁の「民間給与実態統計調査(令和元年分)」によると、25~29歳の男性平均給与は403万円、55~59歳の男性平均給与は686万円。つまり1.7倍の差がある
その結果、中高年層は若手に比べると、かなり高い賃金や職位をもらうことになり、当然、成果に対する期待値も高くなり、その期待に応えられなくなることで「働かないおじさん」のレッテルを貼られてしまう
もちろん、この状態に対する対処法は、この元記事に記載されてはいるが、その教育を一からするよりは、外部から引っ張ってきて、ガンガン引っ張ってもらおうとする、いわゆる時間を金で買いたい経営者が増えていることも原因の1つなのだろうかと感じた
出典元(含写真)は下記URL参照
https://diamond.jp/articles/-/286095
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