プロペラで空を飛び、スケートボードにも乗れる2足歩行ロボット「LEONARDO」
なんとなく、ありそうで無かったロボットがカリフォルニア工科大学の研究チームで開発されている
2足歩行のAIロボットにドローンのプロペラを少し活用することで、ピョーンと空中も飛べるそんなコミカルなロボット「LEONARDO」
歩いたり飛び上がったりするだけでなく、スラックラインやスケートボードもできる。飛行ロボットや空飛ぶ車の適応型着陸装置システムとしても応用できる
従来の2足ロボットは、人間と同じような動きで跳んだり走ったりできるが、一般的に起伏の多い地形は苦手だ
飛行ロボットは地形による制限を避けられるが、飛行中は多くのエネルギーを消費し、積載量にも限りがある。
研究チームは、両者の運動機構を組み合わせ、多関節の脚とプロペラベースのスラスターを利用して、上手にバランスを取りながら効率的に移動できるロボットを開発した。
このヒントとなったのは、電線をぴょんぴょんと跳ねながら移動する鳥の動きだという。
重量は2.58kgで、歩行時の全高は75cm。両脚にはアクチュエーター(駆動装置)付きの関節を3つずつ、両肩には斜めに取り付けたプロペラを2つずつ備える。
飛行時は、プロペラだけを使ってドローンのように移動し、歩行時は、脚のアクチュエーターに加えてプロペラも利用して姿勢を保つ。
脚が重量の大半を支えることでスラスター(推進システム)の負荷を軽減し、スラスターは脚関節と同期して重心を調整するように動くので、バランス感覚が非常に良いという。
歩行と飛行、両方の長所を持ち、状況に応じて動きを切り替えるだけでなく、ハイブリッド的な動きもできる
歩行速度は公称値で秒速20cmだが、短距離の飛行を組み合わせればさらに対地速度を上げられるという
今後は、DNN(ディープニューラルネットワーク:人間の脳の神経回路の一部を数式的なモデルで表現したもの)ベースのドローン着地制御アルゴリズムを搭載して、
ロボット自身が周囲の状況を認識し、安全かつ効率的に移動できるように動作を決定できるようにするという。
AIにはかかせない、ディープラーニング(実働しながら多くの経験を取り込み、未来を予測しながら覚え込ませる技術)も、今後ますます進化するだろう
この技術を応用すれば、飛行ロボットや空飛ぶ車が、傾斜地や起伏のある場所でも安全に着陸するためのシステムを開発できる。
将来的には地球上だけでなく、火星探査機の着陸装置にも展開可能だとしている
現在、ECでの購入した商品の宅配における、ラストワンマイルを、AmazonやAlibaba,メルカリもAIによる自動運搬車の開発が進んでいるが、
人間の形をしたロボットが、人間の表情も兼ねそろえて、宅配するようになっていくのもそんなに遠い話では無いのかもしれない
出典元(含写真)は下記URL参照
https://engineer.fabcross.jp/archeive/211122_leonardo.html?fbclid=IwAR24tTBi_H91GMT4NH8DkkT16TNsUvt1eczRXw0aS7JVgIU3buCv-yX5zoY
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