6万人を収容できるウミガメ型海上移動都市「パンゲオス」

2022年11月28日 05:14

現在、世界最大の客船は合計1万人を収容できると言われている

では将来、さらに大きな客船は登場するのだろうか

イタリア人デザイナーのピエルパオロ・ラッザリーニ氏は、最大6万人を収容できる移動型水上都市をデザインした

ラッザリーニ氏は構想にとどまらず、クラウドファンディングサービスを利用してなんとか建造しようとしている

ウミガメ型のユニークな見た目をしており、全長550m、最も広い前肢のヒレ部分は、660mにもなる

東京ドームの幅が約216mであることを考えると、パンゲオスがどれほど巨大か理解できる

当然、一般的な大型客船とは比較にならないほど大きく、実際に建造されるなら「世界最大の船」となるだろう

この「パンゲオス」という名称は、2億年以上前に存在していたとされる超大陸「パンゲア大陸」から取られた

パンゲア大陸が分裂・移動して、現在の大陸になったと考えられている

この「移動する大陸」のイメージが、多くの人々が生活できる海上移動都市のイメージにあっているということで採用されたようだ

パンゲオスの上部にはメイン広場があり、さまざまな施設だけでなく、小型船が停泊できる港、小型機が着陸できる空港まで備わっている

また内部には約3万の区画があり、それぞれのスペースを客室やパンゲオスを維持する設備のために利用する

また現段階の構想では、パンゲオスに9基の電気エンジンを搭載する予定であり、各エンジンは1万6800馬力

この動力により、パンゲオスは5ノット（9.26km/h）で航行できる

動力に必要なエネルギーは、屋上のソーラーパネル、「ウミガメのヒレ」部分に設置された波力発電機から得られるようだ

ラッザリーニ氏によると、パンゲオスの建造には約8年かかり、費用は80億ドル（約1兆1000億円）にも上るとのこと

しかし彼は、パンゲオスを実現させるためにもクラウドファンディングを開始

果たして、東京ドームより何倍も大きい「ウミガメ」が、海上を優雅に泳ぐ時は来るのだろうか

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