【アメリカ】窓枠が切り取る絵画、私だけの1枚、あなただけの1枚〜トランスフィギュレーション教会〜
皆さん、こんにちは。ばたこです。
早速ですが、一度は聞かれたことがありませんか?
あなたは、海派?それとも山派?
数年前までの私は、「海派」と答えていました。
特に海に好きな理由があるからではなく、山へのイメージがなかったからという消去法で答えていたように感じます。
そんな私がいつからだろう、
思い浮かべる忘れられない景色が美しい山々の景色になったのは。
阿蘇のやまなみハイウェイ、信州の山々、青森の八甲山、知床の羅臼山、どの景色も忘れられない景色になっています。
そう、私は山派になったのです。
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最近、自覚してきたことが、
特に、雪の積る山に心が惹かれること。
残念ながら現在、住んでいるシカゴには、雪は降るけど山はありません。
なので、今回グランドティトン国立公園に立ち寄ることを楽しみにしていました。山派の血が騒ぐ!
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イエローストーン国立公園の南にある、グランドティトン国立公園。
ロッキー山脈の一部であるティトン山脈を望む、アメリカの国立公園の一つです。
3,600mを越える7つの山々からなるティトン山脈の前には、7つの美しい湖と、その近くを流れるスネークリバーなどがあり、清々しい景色を生み出しています。隣り合っているイエローストーン国立公園がワイルドな「動」であるとするならば、グランドティトン国立公園は大自然の中にある「静」と言われています。
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2日間滞在したイエローストーン国立公園を後にして、次の宿泊地であるジャクソンホールを目指してドライブしていきます。天気はあまりよくないのですが…イエローストーンから南下していくと見えてきました。
写真では大きさが伝わらないのですが、グランドティトン山は4,197m。つまり富士山より大きいのです。少し残った雪と自然が作り出した力強い岩肌、壮大で美しい山脈を感じることができます。
イエローストーン国立公園から約1時間ドライブして、ジャクソンホールのホテルに到着しました。
ちなみにジャクソンホールは、毎年、重要な経済政策シンポジウム:ジャクソンホール会議が行われる街としても有名です。洗練された街並みで、レストランやお土産店もあり、小さいながら観光客で賑わう街でした。日本でいう軽井沢のような街でしょうか。
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ついに朝からグランドティトン国立公園に向かいます。
前日とは違って、快晴!
この日はソルトレイクシティ空港まで約5時間のドライブがあったので、グランドティトン公園での滞在時間は短め。残念ながら早朝に立ち寄るだけとなりました。時間的にはギリギリなのですが、必ず行ってみたかったので、早起きして向かいます。
目指すは、グランドティトン国立公園内にある
小さな教会、トランスフィギュレーション教会です。
グランドティトン国立公園は、1929年に国立公園になった比較的新しい公園で、「アメリカで最も美しい公園」とも言われています。多数のハイキングコースから山や湖、森の美しい景色を楽しめる他に、乗馬やラフティングなどのアクティビティも豊富です。大自然の中なので、バイソンやシカなどの野生動物とも出会うことができます。
エントランスから少し行くと、目的地であるトランスフィギュレーション教会に到着しました。
正面の窓、どんな景色が広がっているのでしょうか。
そう、この景色が見たかったのです。
窓枠が額縁のようで、まるで1枚の絵画です。
美しさに圧倒されて、しばらく無言で見つめてしまいました。
奥に広がる山々、生い茂る草木、そして青い空。
次の人が来るまでの約10分間、この景色を独り占めしているようで
贅沢で幸せな時間でした。
忘れられない景色がまたできました。
旅行の時にはいつも思い出に、景色のポストカードを買うのですが、自分が見た景色を大切にしたくて、今回は買うのをやめました。
きっと私が見たこの一瞬の景色が、私にとっての1番のここの景色だと思えたからでした。
また来たい!と思う反面、この景色を上書きしたくないなと、
なんだか不思議な気分です。
時間をかけて山は形が少しずつ変わっていきます。夏は山肌が力強く、冬は雪化粧が美しいでしょう。草木が生い茂る季節もあれば、黄金に色を変える季節もあります。時間帯が変われば空は変わり、雲が覆う日もあるでしょう。訪れる人が見た、その時の景色は、きっと二度と同じ瞬間がない、その人だけの絵画、あなただけの1枚。
ぜひ皆さんにも、自分だけの1枚を見に足を運んでもらいたい。
きっと、あなただけの1枚に出会えるはずだから。
ばたこ
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