『正法眼蔵』の「道心」を読む~道元的五種正行を考える~
道元上人著『正法眼蔵』の「道心」は、称名念仏(弥陀仏への念仏ではない)が中心であり、そのことは善導大師や法然上人の浄土門の「五種正行」,
即ち「読誦・観察・礼拝・称名・讃歎供養」に類似しているところが少なからずあるので、「道元的五種正行」を考えてみたい。
先ず「道心」では次の文言から始まる、
道元上人は、何よりも先ずは道心を発すことが大事であり、それが仏教信仰における第一歩であるとしている。
道心というのは菩提心のことだが、道元上人によれば道心(菩提心)を領解してい