見出し画像

『森あそびラボ』といっしょに、あなたも森であそびませんか?

街中で緑を目にすると、子どもの頃によくみていた『となりのトトロ』のくすのきを思い出します。トトロは、今年の10月からイギリス ロンドンで初の舞台化もされるらしく、11月に開園予定のジブリパークもたのしみです。

そんな日本人の心の友であるトトロがすむ森に関連するお話。4月13日に開催されたBeyondカンファレンスの『森林維持のあり方を大転換!森を守り環境を保持する森あそびラボ』の参加レポートを報告します!


森であそび、森と地域を事業にする

2017年からプロボノ事業を始め、林業の成長産業化に取り組んでいる白石 章二さん

ヤマハ発動機株式会社のフェローであり、NPO法人おっちラボの理事として森を守る取り組みに従事している白石さんのプレゼンからスタート。

バイクや電動アシスト自転車のイメージが強いヤマハ発動機は、なんと30年前から無人ヘリコプターを販売しており、なかでも農業分野では農薬散布で大活躍してきました。そんな無人ヘリを森林に応用し、2020年から森林計測事業を開始する立役者となったのが白石さんです。

日本は温帯地域にあり湿潤で、森林の生育環境として非常にいい。針葉樹も広葉樹もあり、豊かな森がある。戦後に植えた人工林も75年以上経って大きくなってきた。アウトドアレジャーへの志向も高まってきた。

日本の森の魅力を語る白石さんは、どんどん森で遊んで、森を事業にする構想を掲げます。森あそび版Beyondミーティング、ローカルベンチャー協議会の森あそびラボ研究プロジェクトの取り組みを紹介。森をもっている人たちとの勉強会を開催し、さまざまな森あそびの可能性を共有していくことで、森林空間を活用した事業をいっしょに考える人と組織が数多く集まってきているようです。



島根県 雲南市にあるNPO法人おっちラボの平井 佑佳さん

続いて、島根県雲南市のNPO法人おっちラボの平井さんからのプレゼンに。
雲南市では『人材育成を中心にすえた街づくり』として、子どもチャレンジ・若者チャレンジ・大人チャレンジ・企業チャレンジといった、街と住民総出の地域づくりをしており、おっちラボはそのサポートを手がけている。

こどものキャリア教育、課題解決人材の育成、自主的な地域課題の解決。雲南市を活動フィールドとして、地域と企業が協働する企業チャレンジには、竹中工務店やLIFULLなどが挑戦を始めている。

雲南市のチャレンジのつながり。子ども×若者×大人×企業チャレンジ

たたらの里山クリエイター助成プログラム』では、山に入る人を増やす人を応援する取り組みとして、5つの団体のプロジェクトをサポート。ミツバチ目線で森を見直す団体や、裏山で木の太さを測るエクストリーム森林計測スポーツ『RINJAKU(リンジャク)』について話してもらいました。


あなたは森で、どう遊ぶ?

「どうやって森であそぼうか」について真剣に語り合う参加者のみなさん

お二人の森あそびの話をきいた参加者は、「森で、どんなことがしたい?」等のテーマについて、グループに別れてトーク。

「お酒を飲みながら、焚き火の音をたのしみたい」
「リアル脱出ゲームを森でやってみたい」
「修業の場として、デトックスやダイエットもいいかも」
「おにぎりをもっていって、木こりの人たちとおしゃべり」

印象的だったのは「人と森が、いまより近くなるところからスタートするのがいい」というコメントでした。家に木でできたお皿があると、それをふと手に取ったときに山を思い出す。そんな身近で日常的な生活の一部に、森と木があると、もっと森であそびたい人がきっと増えていくはず。

森あそびに関心をもった方は、ぜひぜひ森あそびラボの作戦会議にご参加ください。5月11日に愛媛県の久万高原町で開催予定です。オンラインでも参加できるみたいです。