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ロッキーロードの先には

UKのマッサージを始めとしたホリスティック・セラピー業界がジェットコースター状態のアップダウンなここ数週間。

まずイングランドは、いつになったら施術再開できるのか、目処すら立っていない状態。多くのセラピスト達は仕事をただの仕事とは捉えていないし、手だけでなくハートでも施術をしているので、痛みを訴えるクライアントの施術を切望する声を断り続けるというのは本当に辛いことです。そんな中、先週末のパブ再オープンで人々が大密集して大騒ぎしている映像がBBCニュースで流れたりと、セラピストよりよっぽど顔と顔を近づけるヘアサロンが再開できる矛盾だとか、まあ、色々と神経を逆撫でされているわけで。国会では、女性議員のキャロライン・ノークスさんが、男性優位のロックダウン緩和を指摘。それを笑う男性議員。まあ、どこの国も政治家というのはどんぐりの背比べのようです。

そんな中、先週届いた、スコットランドのセラピスト達が条件付きで今週から再開できることになったというニュースは、私達にささやかな光を注いでくれたのですが、今朝になって、前言撤回。先の発表に誤解があった、マッサージ・セラピストの施術再開はまだ許可できない、との発表がありました。あるプロフェッショナル・アソシエイションは、その撤回の裏には政治的なものがある可能性があると指摘をしていたり、私もオンラインコースを受講している、UK唯一の大卒と同等レベルのコースを提供しているマッサージ学校では、ディレクターからの涙ながらの緊急FBライブがあったり。

ちなみに日本語でいうイギリス(英国)はUK(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)のことで、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという歴史的経緯に基づく4つの国が、同君連合型の単一の主権国家を形成しています。

再開に当たっては、もちろんリスクは伴うわけで、全く不安がないと言ったら嘘になるけれど、それでも待っている人たちがいて、支払わなければいけない請求書もあるわけです。

と、ここまで書いたところでニュースが飛び込んできました。
イングランド内のビューティーサロン、ネイルサロン、タトゥースタジオ、マッサージ、スパそしてボディワークが、来週月曜日からイングランドで再開可能となるという発表されたとのこと。

そして再び先出のスクールディレクターからのFBライブx2回。1回目は発表直後に「大体の発表はあったけれど、追って正式な文書が発表されるはずだからそれまで乾杯は待って」と、その少し後に国のウェブサイトに公式発表がされて「今度こそ乾杯!」と2回目。みんなで画面越しに乾杯しました。

この学校はロックダウン少し前からずっと、FB上で自分たちの生徒や卒業生だけに限らず、国内外のセラピスト達のサポートをずっとしてくれていました。しかも多くのzoomセッションや情報提供を無料提供。そもそも学校自体大打撃を浴びているはずなのに、できないことより「今できること」にフォーカスして。彼らの存在にどれだけ助けられたことか分かりません。

私も早速クライアントから、「ニュース聞いたよ!」と連絡が入りました。

まだまだ道は険しい。
今か今かと待っていたクライアントがいる一方で、しばらくの間はやめておこうというクライアントもいるはずだし、自分が感染する可能性も増すわけだし。何よりこの鈍りきった身体をどうしてくれようという直近の問題も無視できない。

それでも道がある限り進むしかない。
また慌ただしい週末になりそうです。



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