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都市を音楽と歩く:能動的漫ろ歩きのミニテクスト

 雨上がりの東京は静かだ。霧のなか、音楽が街路を彩りはじめる。

 橋を渡って、夜の黒い底に流れる川面に、摩天楼のライトアップが揺れる。静かな五月には、慰みの音楽が欠かせない。

 下町をゆく。煌びやかでなくとも、何時もひとりひとりの人生にあった小さな音楽が、組成されたプレイリストの隅まで、そっとひとのこころを支え続けているのだろう。

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