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ニーハオよりもシエシェよりも、まずは「辛くしないで」を覚えましょう。

おはようございます。「腱引き」「つるた療法」の別府湯けむり道場、大平です。

昨晩、わたしは以下のことをつぶやきました。

「我不要辣椒(辣的)」(辛くしないで)

「wo3 bu2 yao4 la4 jiao1(la4 de)」、カタカナだと正確な発音にはなりませんが、「ウォーブーヤオラージアオ(ラーダ)」です。

「辣椒」「辣的」のどちらでも問題ないと思います。前者は「トウガラシ」で後者は「辛いもの」。わたしはどちらも使ったことがありますが、武漢では前者がメインでした。

「我不要辣的」のほうは中国語会話のワンフレーズ集にも入っていることが多いですが、もう少し重要度を強調してもいいとすら思えます。

わたしが住んでいた武漢はかつて「中国三大かまど」と称されるほどに夏が過酷な地域(今は環境改善の努力により武漢はかまどから除外されたそうです)。もっとも今は日本の夏も武漢顔負けの暑さですけどね。

暑い地域では身体がバテることを防ぐため、辛いものを食べて食欲を増進させるのだと聞きました。理にかなっていることなので、その点に何ら疑問を差しはさむ余地はありません。

ですが。

武漢の料理は系統としては湖北料理湖南料理の部類だと思いますが、注文の際に何も伝えないと、すべての料理がデフォルトで激辛になります。

チャーハンも焼きソバもホイコーローも、そしてただの野菜炒めですらも。

その辺のお店はおろか、わたしが留学していた学校内の食堂もすべて。

料理の種類を問わず、無差別に全部辛いのです(上記の湖南料理のリンク先に「もちろん全ての料理が辛い訳ではない」と書かれておりますが、わたしにはとても信じられない話です)。この言葉を知るまで、わたしが食べられるものはおかゆとスープだけでした(別問題としておかゆに砂糖が入っていたことについては割愛します)

一口一口が刺さるような辛さ、いや、すでに痛さ。当然ですが現地の方々はそれを難なく口に放り込んでおいしそうに食べています。

味覚ではなく痛覚に訴えかけてくるような鋭い辛さが、舌を侵襲してくるのです。わたしの知り合いの中には中国の食べ物の辛さに完全にまいってしまい、滞在期間中の食事はすべてマクドナルドで済ませたという方も。この一言さえ知っていたらおいしい中国料理が食べられただろうに、残念です。

「我不要辣椒(辣的)」はわたしにとっての救世主で、このフレーズのおかげでどこの飲食店でも困らなくなりました。辛さのレベルが尋常でないだけで、それがなければ普通においしいのです。行きつけのお店の老板には「アンタ、いつもトウガラシを抜くんだね。そんなのおいしいの?」と言われていましたが......。

(そういえば留学を終えた数年後、武術の世界大会に出るために湖北省十堰市のホテルに泊まったことがあります。そこの料理はまったく辛くなかったことを思い出しました。きっと世界各国から外国人選手が集まったので調整してくれたのでしょう)

このほか、元ツイートでは中国の水やトイレについても少し触れていますが、それについてはまたの機会に。

※ヘッダーの写真はわたしが中国でこよなく愛した「炒粉(チャオフェン)」という料理です。きしめんのような平べったい麺を炒めます。一日3回どころか、一食で2回食べるくらい好きでした。

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