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Young Adult のための LNE._VOL1|楽しむ努力をする

Young Adult(中高校生)にLEARNING NEVER ENDS.を伝えることを業務の中心において数か月がたちました。
大学受験を控えた中高生に役立つことはなんだろう?と考える中で、一緒に働くバイトスタッフとの会話を思い出しました。

中高生時代の自分には思いつかなかった「もしこういう選択肢が自分の中にあったら違った学生時代を過ごしていたかもしれない」考え方でした。

「こういう選択肢もあるのか」という提案は、これから大学受験を控える方のためになるかもしれない。

ということで、不定期で大学生スタッフに大学受験や大学生活についてインタビューしてみたいと思います。


第一弾は溝の口スタジオスタッフの 岡崎 鉄平 さん。
大学2年生です。

― 大学受験の選抜の種類を教えてください。

岡崎:指定校推薦で受験しました。
特に強く志望する進路が無かったのと、中学受験を通して自分が継続して勉強する事が苦手だと分かっていたので、高成績を維持して指定校を狙おうと高校入学時に決めていました。

― 大学受験に向けてどんなスタイルで勉強をしましたか?

岡崎:授業を真面目に聞いていればあまり困ることは無かったので、テスト前に授業の復習に力を入れました。
テスト1,2週間くらい前から大体1日2,3時間は勉強していました。
塾や予備校は使わず、テスト期間になると地元の大きな図書館を利用していました。

― 中学受験を通して自分を分析して、戦略的に高校生活を送ってたんですね。

― 志望校や学部はいつ決めましたか?

岡崎:理系大学の情報系学部に決めたのですが、高校2年生頃、周りも進路を決め始めるころくらいだったと思います。
父が情報系の仕事をしていて、自分も中学生くらいから毎日のようにパソコンを触っていたので、なんとなく学部から決め、情報系学部がある大学の中から自分に合っていると思う大学を選びました。

― 大学選びや受験方法についてよかったと思うことと、高校時代の自分にアドバイスしたいと思うことを教えてください。

岡崎:今の大学を選んでよかったと思う事は、高校時代から自分がー番得意で、将来もがんばってみたいと思っていた英語に力を入れられているところです。
留学プログラムに参加していて、8月から短期留学に行ってきます。
この経験を通してこの先もかなり英語力が付くと思います。
自分は予備校に通わなかったので、その分の教育費で留学費用を出してもらえました。

高校時代の自分にアドバイスするなら、学部選びは「なんとなく」で決めてしまったので、自分のやりたいことをもう少し考えてみたら?と言うと思います。
自分は理系なので、就職先がある程度絞られてしまいます。
高校生の内に「本当にやりたいことは何なのか」「どんな仕事に向いているのか」と、夢を追いかけることも選択肢に入れて、吟味してから決めて欲しいです。
吟味したうえでもやっぱり「情報系」だったら後悔はないと思うので。

― なるほど!予備校にかけなかった教育費で留学。
自分にかけられる資源をどこで使うか“選択肢”の参考になりますね。
「自分がいちばん学びたいこと」に投資したいですもんね。
自分の子どもが中学生くらいになったらぜったいに「どこに教育費を使うか」については話し合ってみようと思いました。

― 勉強カフェで働こうと思った理由や大学生の岡崎さんが感じる勉強カフェの魅力はなんですか?

岡崎:勉強カフェで働こうと思った理由は、高校生の頃に「こんな場所があったらな」と思っていたからです。
家ではあまり勉強に集中できないので、図書館を使っていたのですが、テスト期間になると中高生で席が埋まって座れなかったり、カフェに行っても音が気になって集中できなかったりでかなり困っていました。

大学生の自分から見た勉強カフェの魅力は、試験前や課題のために使うのはもちろんですが、会員さま同士のコミュニティの中で同じ勉強をしている方や、興味がある職業の方などと交流して、自分の視野を広げることができるので、より魅力的な場所だと思います。

― そうですよね。
「やらなきゃいけない勉強」の先でこそ、勉強カフェの魅力が引き立ちますよね。

― 岡崎さんは勉強カフェで働き始める前、プロゲーマーだったんですよね。
 さっき、勉強の継続は得意じゃないと言っていましたが、プロゲーマーって誰でもなれるものではないと思います。
そこまで突き詰めることができた理由を聞かせてもらえますか?

岡崎:子どもの頃からパソコンでゲームをやっていました。
プロになる気は無かったのですが、ちょうど高校2年生が終わるころにコロナが流行り出して、学校も部活も休みになってしまい、本当にやる事が無くて。
好きだった対戦系のゲームに「本気でやったらどこまでいけるかな?」とい思い立ちました。
やってみたら自分がそこそこ上手いと気付き、eSportsの大会に出てみるようになって、気づいたらプロになってました。
突き詰めてこられた理由は、好きだということと、成長のゴールを明確にして楽しんで続けられたからだと思います。
成長が止まってしまったり、成長に気づけず飽きてしまったりすると、つまらなくなってすぐにやめてしまいがちです。
勉強も同じですよね。
自分の意思で学び、分からなかった事が分かるようになっていると感じられるうちは楽しいですが、義務感で勉強していたり、やっても分からないままだったりするとつまらなく感じて投げ出したくなってしまうこともあると思います。
「続ける努力」ではなく「楽しむ努力」をすればなんでも突きつめていけると思います。

― 大学生活の楽しみ方とこれからのビジョンをおしえてください。

岡崎:大学生活は、課題やバイトに追われがちなので、適度にリフレッシュできる趣味や友達を作るといいと思います。
サークルで同じ趣味の友達を見つけるのもいいですが、個人的にサウナがオススメです。
この先は、趣味や、仕事にできたらいいなと思う好きなことを中心に学んでいこうと思ってます。
社会人経験を積んだ後は、やりたいことを見つけて生きていける道を見つけたいと思っています。

まずはオーストラリアに行ってきます!


いかがでしたでしょうか?

わたしは今回のインタビューで3つの気づきがありました。

1つ目は
「自分に合った受験方法を見極めること」
受験前の継続的な勉強が得意ではないという自分の特性を見極めて、日頃の成績に集中するなど、戦略的に長期戦で受験を乗り切る方法もあるんですね。

2つ目は
「資源をどこに投資するか」
予備校に行かなかった分の教育費で学び続けたい英語のために留学する。
限りある資源を投資するならいちばん必要な時に、「いちばん学びたいこと」に投入したいですよね。
どうしても入りたい大学があって予備校に通うという選択肢もありますが、大学に入ってからの学びに投資する選択もあるというのは、受験前に親子で話し合ってもいいことだな、と感じました。

3つ目は
「続ける努力ではなく楽しむ努力をする」
続けようと努力するのはしんどいけど、楽しいことは「続けよう」と思わなくても続きますね。
「自分がどんなときに楽しく感じるか」を理解することが大切なのかもしれません。

岡崎さんは自分のことを「俯瞰で見る」ことを繰り返し、戦略的に大学受験をし、自分が楽しめる方法を見つけている気がします。
そして、高校生時代の自分には、もっと「やりたい」にも向き合うことをアドバイスしています。

「受験」という具体的な目標があるとどうしても、「なにをどう勉強するか」という外側からのインプットをしようとしてしまいますが、まずは「自分」に向き合ってみると、やるべきことや目指すべきものが明確になって来るのかもしれませんね。

勉強カフェでは、そんな「自分」に向き合うことから始める進路選択をサポートするイベントを開催しています。

また、高校生の岡崎さんが感じた「こんな場所あったらいいな」という勉強場所を高校生向けのプランもご用意して提案しています。

塾でも学校でもない勉強カフェだからこそ、周囲の人と競うことなく勉強に取り組めます。
また、進学率や進学先の偏差値が勉強カフェのプロモーションにならないので、知名度などの条件でなく、内側から湧き上がる動機から、納得のいく進路を選び、それに向かってがんばる高校生たちを応援しています😊


インタビュー・文 / 堀川 美紀

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