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(40)「その時」は突然やってきた②自発的な根源との相対

月曜深夜の話し合い以降、息子の体調不良や保育園での陽性発覚でPCR検査を受けたり看病したりでバタバタ。PCR検査は偽陰性も多いとのことで2回実施し、2回とも陰性でひと安心。
夫を信じたい気持ちと信じきれない気持ちを抱え、不審さを感じた夫の言動に対し、後から「あれは事実だったのか。信じてあげられなくてごめんね」と心の中で謝罪することも多い。
そんな中、週末も仕事に出かけた夫。そして再び、「その時」が突然やってきた

打ち合わせ続きで疲れ気味に夕方帰宅した夫。
ちょっと走ってくると言い出ようとした時、息子が「パパ、ランニングいかない」「パパあそぼ?」と言い、夫を引き留めた。
疲れ気味だし、イライラしてそうだからどうするかなと思って見ていたら、夫は走りに行くのをやめ、元気はないものの息子と遊び始めた。
パパと遊ぶことができ、大喜びな息子。夫には「ありがとう」と伝えた。

寝かしつけた後、夫から「親父に電話した」と言ってきた。
全ての根源にあるのが父親からのマルトリートメントと確執。そこを何とかしなければいけないことは、夫自身も痛いほど理解していた。
ただ、話し合いするにも喧嘩になるし、会いたくもないし、話したくもないし、とにかく父親と関わることを拒絶し続けていた。

でも、夫の中では、「今なら」という思いが芽生えていたようだ。夫は、「電話してみて出たら話そうと思ってかけた。話してる間、涙が止まらなかった」と言い、父親との電話の内容を話し始めた。

幼少期の辛かったこと、そのせいで生きづらさに苦悩し、葛藤する人生になってしまっていることなどを話すと、父親は「そんなつもりは全くなかった。全く気付いていなかった。本当にごめん。自分の父親と変わらないと思っていた」と言ったらしい。
やはり、夫の父親はマルトリートメントをしている自覚は全くなかったようだ。恐らく、亭主関白だったり男尊女卑だったり、祖父と父親の時代は、マルトリートメントの世代間連鎖が起きやすい時代でもあったんだろうと思う。
最近の仕事の状況や、息子のことも夫は初めて父親に伝えた。まさか孫が生まれてるなんて相当驚いただろうと思ったが、父親の反応は落ち着いていたらしい。
父親と話したことで、夫は少しスッキリしたようで、その夜は珍しく朝まで腕枕をし、私に抱き着いて寝た。

帰りが遅くなったり、連絡が途絶えたりすると不審に思う気持ちはまだ払拭できないが、自らアンガーマネジメントを始めたり、父親と向き合ったり、発散できる趣味を習い始めたり、夫の自発的な行動は事実だし、私ももっと夫の頑張りを見るようにしよう。

昨夜も連絡なしに深夜帰宅で、連絡が来るまではモヤモヤしていたが、連絡が来ると私の気持ちは結構晴れ、安心した。不倫状況がどうなっているかは分からないが、夫が努力しているのは事実だし、帰ってくるならそれでいい。
人の良いところだけが見えるコンタクトがあればいいのにな(笑)

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