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(39)話し合いと小さな希望の大切さ

夕方のWEB会議のあと、急にイライラが止まらなくなった夫は、20時半頃に外出し、0時少し前に帰宅した。
お帰りと言うと、仕事をすると言って部屋に篭ったので、私は寝室に向かいおやすみとLINEをした。

最近、息子はよく喋るようになってきて、夕方、夫と話していると「ママ、ママー!見てー!」と言って夫と話ができないことが多い。
もう深夜だけど、今なら息子も寝ているし、今しかゆっくり話ができる時間はないなと思った。
でも仕事があると言っていたし、イライラがおさまっていないのは、足をドンドン鳴らす音からも感じ取れる。

「仕事しなきゃいけないと思うけど、最近息子がよくしゃべるからあまりちゃんと話ができないし、ちょっと話さない?無理だったらいいよ!」とLINEした。
すぐに既読になり、いいよと返信が来た。

話すことは頭の中で軽く整理してからLINEをしたのだが、別居、最悪は離婚もあるかもと思いながらリビングに向かった。
不倫がバレてることを言うかどうか迷ったが、まずは夫側の話を聞こうと思い、言わないことにした。
ただ一応、「色々な板挟みとか葛藤とかで苦しいんだと思うけど」と、軽く匂わせてはみた。気づいてるかは分からないけど。

まずは夫の頑張りや苦しさに理解を示し、1週間ホテルに泊まるとかして家を出てみたら?と提案した。
なぜなら、彼女との時間が取りにくいこと、いちいち嘘を言って出かけるのが面倒でストレスになってるだろうと思ったからだ。夫には当然、この理由は伝えてないが、彼女との時間がストレス発散になるのなら、むしろその時間を作れるように協力した方が皆気が楽になるかもしれないと思った。

夫は、「もう正直よく分からないんだよね」と言い、色々感情のコントロールに苦しんでいる状況であることを話してきた。
正直、夫のこの心理状況は想定内だったが、「そうするよ」と快諾するかと思っていたから意外だった。

ホテル滞在はやんわり拒否されたので、お金はかかるけど、事務所兼避難場所として1ルームマンションでも借りたら?と言ってみたが「そんなのバカ臭い。稼ぎが中途半端なのもウザい」と否定した。

去年の騒動の時も伝えたが、夫が目指そうとしているパパの姿は完璧すぎて、嬉しい反面、そこまでは求めていないこと。毎日会ったり毎週末どこかに出かけたりしなくても、パパが仕事をいっぱいしていることは2歳の息子も何となく理解はしているし、寂しいと思う気持ちは私がフォローするし、フォロー体制も整いつつあるから、自分で全部完璧にやろうとしなくていいということ。私も確かに仕事と育児と家事とで疲れる時はあるが、根本的に育児も家事も嫌いじゃないし、むしろ人生の喜びであること。だから別にワンオペに対して申し訳なさは一切感じる必要はないこと。去年同様、何があってもどんな夫でも、最後の人になる覚悟で一緒になったし、大好きだよということを伝えた。
伝えながら、自分自身にも再度言い聞かせている気もした。

35分程度の話し合いで結論が出たわけではなかったが、夫から出た「生活をよりよくしたいとは思ってる」「息子には自分と同じ思いはさせたくない」という言葉に、私は何だか少しほっとした。

話し合いってつい敬遠しがちだけど、やっぱり大事だよなと改めて感じた。
来月、再来月には、ちょっと生活に変化が表れるはず。
我が家のキャプテンは私。
私がネガティブに入ったら、一気にマイナスの気が充満する。
ちょこちょこ見つかる小さな希望を見落とさないようしっかり見つめて前進しよう。

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