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欧米人謝らない説 を考えてみた

ベルギー人の夫と付き合い始めたころ、一番モヤモヤすることが多かったのが、この「そう簡単には謝らない文化」でした。

「言い訳ばっかりしやがって…まずはゴメンナサイやろ!!」と思う瞬間が多くて(私が武士要素強すぎるだけ…?)、よくケンカになってたんですねー。

で、これは私の狭い範囲の経験からの私見でしかないのですが、仕事でも、クライアントに謝ってるフランス人 or ベルギー人とか見たことなくて。クレームが来たら議論するか逆切れするか、みたいなところがある。笑

私自身は、「ゴメン」って言うことに抵抗はなくて、私に悪気がなくても「あ、相手が嫌な思いしちゃったかな?」と思ったらすぐ「ゴメン」が出るので、謝らない夫(当時は彼氏)にモヤモヤしてたんですね。

おそらく、私(made in Japan)は、悪気があるかないか、正しいか正しくないかは関係ない次元で、「相手が嫌な思いしたかどうか」を基準に「ゴメン」が出て来る、この基準が多分ベルギー夫と違うんだろうな…ってところまでは考えてたんですが、最近この考察を進めるヒントになる面白い話を聞いて。

夫の会社は本社が日本で、普段から日本人と連携して仕事をしてるんですが、お互いの文化を知ってマネージメントに生かそう、みたいな内容のセミナーに参加した夫が持ち帰ってきた話の一節で、

日本人が一番嫌うことは『面目をつぶされること』で、ヨーロッパ人が一番嫌うことは、『有罪になること』だ。

っていうんですね。「有罪になること」って大げさだけどすごくキリスト教的な感覚だなあと思ったのですが、それと同時に「あー!なるほど!」と思って。

謝ったら自分が有罪になってしまう、だからなかなか謝らないのか、と。

まぁ、ベルギー移住前の日本滞在4年の中で夫はすでに「ゴメン」って軽ーく言えるようになっちゃってるんですけどね。笑 文化は生き方に影響するけど自分の文化はいつだって変えられるんだぜ…なんて、ちょっとスケール大きく結論出してみました。

富山の漁村からフランス留学・就労→日本で就労→ベルギー移住。プレゼンクリエーターをしていましたが現在移住先のベルギーでの新しい生活で俄然人生もがき中。ここでは「留学」「語学」「海外移住」「ベルギー」を中心に日々の考えを振り返るために書いていこうと思ってます。