Yoshihiro Shindo
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テキシコー勝手に解説
みなさん「テキシコー」はもう見ましたか?見てない人は今すぐ見ましょう。
「テキシコー」は、「プログラミング的思考」を育むべく、Eテレで始まった新番組。プログラミング…難しそう…と思うなかれ。作っているのは、あの佐藤雅彦と、ユーフラテス。長年「ピタゴラスイッチ」を手がけてきたタッグです。変な生物あり、おもしろ実験あり、ショートアニメあり、マジックあり、10分があっという間です。本職がプログラマーで
初めてのボードゲーム制作とゲームマーケット出展で考えたこと、分かったことまとめ
このnoteは「ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話」の全13ノートの内容をひとつのノートにまとめた、ダイジェスト版です。
人気のノート
ゲームデザイン編(前編)・(後編) …そもそもどうやってルールを作るのか、その過程や考え、調整について書いています
コンポーネントデザイン・仕様編(後編) …印刷に掛かる費用の見積もり、原価、販売価格の設定など詳しく書いています
説明書
ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - 当日・収支まとめ編
いよいよ当日ルールを作り、コンポーネントを作り、パッケージを作り、説明書を作り、印刷し、仕入れをし、箱詰めをし、プロモーションし、ブース設計し、チラシや動画を作り、設営し…と長い道のりでしたが、いよいよ当日です。ちなみに、既にお金は100万円以上掛かっています。
実際どれぐらい購入してもらえるかは全く分かりませんでしたが、打てる手は全て打ってのスタートだったので、それなりに自信はありました。何よ
ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - 準備・設営編
ゲームマーケット当日に向けた準備ゲームマーケット当日は、作ったボードゲームの在庫を持っていき、自分のブースを作り、来たお客さんに説明や販売をし、予約の受け渡しも行い、撤収して帰ってこなければなりません。基本的に、運営からは長机と椅子しか提供されないので、それなりの準備をしていかないと、てんやわんやになってしまいます。今回は、事前に行った準備と、当日の設営について紹介します。
ブースのプランの選択
ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - プロモーション編
プロモーションの戦略前回までで、作品そのものの制作は終わったものの、そのままゲームマーケットに持って行くだけでは、売れるとは思っていませんでした。最近のゲームマーケットは本当に出展者が多く、一回のゲームマーケットで発表される新作も500近くに及びます。しかし、ゲームマーケットに来る人々は、時間も予算も限られています。数ある作品の中から、自分の作品を見つけてもらえなければ、他をいくら頑張ってもダメだ
もっとみるゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - 印刷・仕入れ・箱詰め編
印刷データを作るだけでは終わらないボードゲーム制作前回までで、ルール・コンポーネント・パッケージ・説明書が完成し、印刷データは全て入稿を終えました。しかし、これだけで終わらないのがボードゲーム制作です。印刷物以外のコンポーネントの仕入れと、それらすべてをパッケージ内に箱詰めする作業が残っています。
コンポーネントの仕入れ今回、カチカンモンスターズには、水性ペンと付箋が、キリンフォトには草むら用の
ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - 説明書編
説明書の大切さ前回までで、ルール、コンポーネント、パッケージが完成しました。しかし、ボードゲーム制作はこれで終わりではありません。説明書が残っているのです。
パッケージは、ゲームの外側の部分で重要な役割が色々とありましたが、説明書は、ゲームプレイにおいて、一番大事なものです。きちんとルールが理解できるよう、細心の注意を払う必要があります。こちらが想定したルールがきちんと再生されなければ、おもしろ
ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - パッケージデザイン編
ボードゲームのパッケージの大切さボードゲームは、全てのコンポーネントがパッケージ(化粧箱)の中に収められて販売されます。また、遊ばない時に家で収納しておくときも、当然、箱に入った状態で保管されます。ボードゲームは、出会う瞬間から、一緒に過ごす期間まで、「箱に収まった状態」である時間が長いのです。箱の機能性は、かなり重要です。
まず、コンポーネントがきちんと収まる必要があります(たまに内容物を頑張
ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - コンポーネントデザイン・グラフィック編(後編)
カチカンモンスターズのグラフィックをやり直すカタログ入稿したのも束の間、カチカンモンスターズのグラフィックが、デザイン的によくない部分がたくさんあると思い始めていました。
・まず、ぱっと見で2軸のマトリックスに見えない
・4象限の違いが少なくてわかりにくい
・モンスター間の線があったりなかったりしてわかりにくい
・数字がなんなのかわかりにくい
・中央にお題カードを置くとモンスターが隠れてしまう
ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - コンポーネントデザイン・グラフィック編(前編)
印刷データ作成のスタート9月はじめにBGMさんに印刷物の発注を正式に依頼したことで、コンポーネントの仕様、おおよその原価・生産数・販売価格、そして入稿データの締切が決まりました。カードなど丁合が必要なものは9月末、それ以外のものは10月初旬、という感じでした。遅くとも、おおよそゲムマの3ヶ月前から製作を開始していないと絶対に間に合わないだろうな、と思っていましたが、本当にそんな感じのスケジュールで
もっとみるゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - コンポーネントデザイン・仕様編(後編)
印刷会社の選定コンポーネントの見積もりをお願いするには、印刷会社を決めなければなりません。これには無数の選択肢がありますが、特にボードゲーム製作が初めての自分にとっては、相談しやすく、ボードゲームの印刷のノウハウがありそうなところにお願いしたいなと考えていました。最近では、ボードゲームの印刷に特化したサービスを提供している印刷会社がいくつかあります。例えば、萬印堂や、タチキタプリントなどです。自分
もっとみるゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - コンポーネントデザイン・仕様編(前編)
コンポーネントとはボードゲームの「コンポーネント」とは、「ボードゲームの箱の中に入っているもの」です。つまり、プレイするのに必要な、カードや、タイルや、その他色々なパーツのことです。自作ボードゲームを作る際は、何かしら印刷屋さんで既に用意されているフォーマットを使わない限りは、それらのパーツを全て自分でデータを用意し印刷するか、仕入れをするかしなければなりません。今回自分が考えたゲームは、どちらも
もっとみるゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - ゲームデザイン編(後編)
なぜ二つの作品を作ったのか?今回、結果的にふたつの作品を作ることになりました。振り返ってみて、ふたつのボードゲームを同時に作るのは、死ぬほど大変なので全くオススメしません。しかし、次のような考えがあったため、最初から「ふたつは作ろう」と漠然とは思っていました。
不安と恐怖
何と言ってもこれです。ゲームマーケットという場において、一つの武器だけで戦いきるのは不安すぎたのです。全くおもしろくないもの
ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - ゲームデザイン編(前編)
ボードゲームの作り方「ボードゲームってどうやって作るんですか?」という質問を何度か聞いたことがあります。答えはどうも「人それぞれ」みたいです。音楽をコードから作るか、メロディから作るか、という話があるように、ボードゲームも、ゲームシステムから作る人もいれば、テーマからシステムを作っていく人もいます。
自分は過去何度か、ゲームシステムから作る作り方にチャレンジしたことがあります。これは例えば、「じ
ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - 序章
2018年11月24日(土)・25日(日)に開催された「ゲームマーケット2018秋」に「パティスリージレンマ」というサークル名で出展し、ゲームデザインからコンポーネントデザインまで全てを一人で手掛けたボードゲーム2作品を販売し、みごと380個を売り上げることができました。今回、自分の実力を試す意味も含めて、様々なことを考えながら、現時点での全力を出して制作に挑んだので、その約4ヶ月に渡る奮闘をここ
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