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ゲームマーケット初出展で自作のボードゲーム380個を売った話 - ゲームデザイン編(前編)

ボードゲームの作り方

「ボードゲームってどうやって作るんですか?」という質問を何度か聞いたことがあります。答えはどうも「人それぞれ」みたいです。音楽をコードから作るか、メロディから作るか、という話があるように、ボードゲームも、ゲームシステムから作る人もいれば、テーマからシステムを作っていく人もいます。

自分は過去何度か、ゲームシステムから作る作り方にチャレンジしたことがあります。これは例えば、「じゃんけんに競りを加えたら新しいおもしろさが生まれるのではないか?」みたいなことです。結論からいうと、この作り方は自分にはあっていないようで、全く完成しませんでした。システムから入るとどうしても「何がやりたいのか」がぼやけてきてしまって、行き詰まってしまうのです。

そこで、今回は別のアプローチを試しました。「日常でおもしろいと感じたことをゲームに落とし込んでいく」というやり方です。このやり方であれば、少なくとも「どういうおもしろさを再現したいのか」というコンセプトは明確になるので、自分にあっていそうな気がしました。というわけで、このやり方に賭けて、日常おもしろいと感じたことをiPhoneのメモ.appに書き溜める日々が始まりました。

メモを書き溜める日々

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