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日本の麦酒歴史ができるまで ⑩

麦酒伝道師を目指している重富です。
2日目の撮影は、日の出前から始まります。
現場に朝6時に集合。
前日に私が送った動画は完全に無視され、監督はカメラ位置を決めます。

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⇧ こんなイメージを想像していたのですが、出来上がりは全く違いました。日の出の時間でなくても撮れたのです(笑) 前日の夕方でも…まるで人生のようです(笑) 一度ホテルに戻り朝食を食べて札幌に向かいます。

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【過去投稿】日本の麦酒歴史ができるまで           開拓使麦酒仕立て 

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座席に、切符ホルダーがあるのですが、絶対に降りるときに忘れると思います。重富は列車の中でこれからの撮影のスケジュールの確認と、セリフ覚え。カメラマンは今朝撮影した映像のバックアップ作業。監督は熟睡です。
#監督が別の路線で切符をしっかり忘れた

札幌に少し早く到着できそうなので、予定を変更して北海道知事公舎の撮影を先にしようと、関係部署に電話連絡。了解をいただき、スケジュール調整完了です(ADっぽい)ここでの撮影は、映画のほぼラストに流れるシーンです。映画の撮影は、台本の進行通りには行きません。頭の中でイメージするのですが、なかなか切り替わりません。難しいです。

次に北海道大学に移動。大学事務所で許可証をいただき、学内と徒歩で移動しながらの撮影です。図書館が何か所もあり、さすが大学です。監督とカメラマンも大学生ですが、キャンパスの規模の違いにビックリしているようです。

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次は旧北海道庁での撮影。道の職員さんがずっと付き添ってくださっています。撮影場所の変更の希望など、便宜を図ってくださりとても助かりました。相変わらず、重富の活舌問題とセリフ間違えトラブルは解消しません。

思ったよりも、今日の撮影予定が早く終わりました。時刻を確認すると、タクシーで急げばサッポロビール博物館のプレミアムツアーの最終に間に合いそうです。明日の撮影の下見をかねてサッポロビール園に移動します。

監督とカメラマンにも、重富が目指したい映像「プレミアムシアター」を鑑賞してもらうもの目的です。

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監督「うちらが(私たちが)作らんでもいいじゃん」
それは、そうなんだけど重富は自分で作りたいのです。というか、開拓使麦酒の聖地に立ちたいのです。その後、博物館の中で重富が考える撮影位置を確認して、晩御飯にします。

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ここは翌日に取材と撮影でくるので、その下見もかねて「ジンギスカン」

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やはり1人で食べるジンギスカンより、はるかに美味しかったです。(でも翌年北海道の友人に焼いてもらったジンギスカンは別次元の美味しさでした)

札幌のホテルは、前回と同じく開拓使麦酒醸造所跡地にあるホテル。もちろん、窓から煙突が見える部屋をリクエスト。2日連続で夜なべ仕事で、サッポロクラッシックを飲みすぎたせいもありバタンキュー。
カーテンを閉めずに、その当時を感じながら泥のように眠りました。

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3日目の撮影も、がっつり札幌市内です。ホテルの美味しい朝食を済ませ、タクシーでサッポロビール博物館に向かいます。撮影は、無理を言って開館前におねがいしてありますが、外での撮影が2シーンあるので1時間前に到着です。まだまだ雪が残る寒い中、コートを脱いで震えながら撮影です。割と長めのセリフのシーンが2つ。何度もやり直しをしながら撮影終了。約束の時間ギリギリです。
#結局1つのシーンは没になりました

博物館での撮影に、1つ歩きながらの長いセリフがあります。基本カメラを見ながら歩きながら話すのですが…目線が泳ぎます。映像をよく見ると、片手をまったく振っていません。変な緊張してるのでしょうね…

中川清兵衛の修業証書のシーンは、希望した「本物」の撮影は許可がおりませんでしたので、展示物のレプリカの撮影でした。この時ばかりはちょっと寂しい気持ちになりましたが、気持ちを盛り上げて頑張りました。

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⇧この写真を撮ったのは、開館したあとなのでお客さんが居ます

まずセリフと一緒に撮るシーンを撮影し、残り時間で展示物のショットを撮ります。なんとか開館時間までに撮影は終了です。

その後は、スイングカランの取材と撮影です。昨日ジンギスカンを食べながらイメージをしておいたのが良かったです。

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かなり遠い場所からの撮影だったので、ワイヤレスマイクが届くのかちょっと心配だったのですが、大丈夫でした。 ⇧ の写真、撮影当時(2017年)と現在(2021年)では、大きく違っている箇所があります。わかる人はかなりのサッポロビール園ケッセルホール通の方ですよ。

スイングカランの取材をさせていただき、映画の撮影にもご出演いただいたのがビール注ぎの新岡さんです⇩。どこに出てくるか映画の中で確認してみてくださいね。

ここでお昼ごはんを急いで食べようと思ったていたのですが、サッポロビールのご担当の方から「貴賓室」があるのですがご覧になりますか?とのご提案に、是非!ということで見せていただきました。とても素晴らしい部屋です。急遽ラスト前に入れるシーンをこの貴賓室で撮影することにしました。撮影イメージは監督の頭に思い浮かんだようですが、セリフが脚本にありません。即興で考えなければなりません。こうなったら、感じたとおりに話すことにしました。この映画の一番大切なシーンが撮れたように思います。

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サッポロビール博物館、サッポロビール園での撮影が終わり、今度はタクシーでサッポロファクトリーに移動。お昼ごはんを食べる時間はありません。

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ここでは、割と短いセリフなのですが、やはり何度もNGを出しましたが、予定通り撮影は終了します。そして、休憩する間もなく大通り公園に移動です。数日前までさっぽろ雪まつりが開催されており、まだ残雪があります。おかげで、観光客の方もなく、撮影は順調に進みました。

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撮影も順調に(活舌、セリフ間違いを除く)終わり、撮影を機材を片付けている時です。監督がふと「今のシーン、哀愁が撮れてる?」とカメラマンに一言。少しの間があき、カメラマンは再度機材を出して、撮影を開始しました。銅像を撮る部分なのですが…「哀愁」をカメラで撮る!? 監督の一面を見た気がします。今思い出せば、中学校の合唱コンクールで、監督が低学年のクラスの指導に行ったときに、人が変わったように厳しく指導をしている姿を思い出しました。自分の撮影箇所が早めに終わっており、早く晩御飯を食べに行くことばかり考えていた自分が、情けなく恥ずかしく思えてきました。数十分後、撮影が終わり機材を片付けます。

この日は、少し時間があるので北海道を堪能しようとコロボックルさんに

監督とカメラマンに「何を食べも良いよ」とは…言いました。

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これだけ食べれば満足でしょう(笑)。

今日はここまでです。

コロボックルさんで、お腹いっぱい北海道を堪能したあとは、重富の前職でお世話になった「ザ・ニッカバー」さんに出かけました。ちょっと高級なウイスキーを、監督とカメラマンに楽しんでもらいました。

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