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不水溶性な日常

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少しのこと、たくさんのこと、いっぱい考えたこと…についてのエッセイ。 あんなことやこんなことを誰かと共有できたらいいなと思っています。
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2020年7月の記事一覧

音のない写真の陰に萎れた花

音のない写真の陰に萎れた花

「ん?何だろうこの感覚は...」と思いながらインスタグラムを見ている。私がフォローしている方々がそういうタイプなのか、それとも最初はそうではなかったけど徐々にそういうタイプになったのかは今となってはわからないが、「丁寧な暮らし」「質素でも丁寧に暮らしています」というテーマの写真や記事が多いのに気がついた。最初はただ単に「そうなんだね〜」という気持ちで見ていたが、今は「ん...?」な感じで見ている。

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浅はかな習慣に溺れる虚栄心

浅はかな習慣に溺れる虚栄心

今、私は絵画3作品を前にして、どうすべきか途方に暮れている。これらには何の罪もない。でもこれらが邪魔で邪魔でしょうがない。

「いい人」っていう定義はわりと分かりづらい。いい人は私の周りにもたくさんいるし、街中でもいい人を見かけたりすることがある。困っている人に躊躇なく手を差し伸べ、何かを頼んでも嫌な顔もせず引き受けてくれる。それで救われる人がいるのも確かなのだけど...。私自身もたぶん「いい人」

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ミニマムサイズになったあなたへ

ミニマムサイズになったあなたへ

異端児と呼ばれた女が亡くなってから5回目の夏がやってきた。ミニマムサイズで棚の上に収まる姿にもすっかり慣れた。慣れたのは私であって、あなたはどう思っているのかはわからない。「悔しい」なのか「寂しい」なのか「どうでもいいや」なのか...

そんな小さな遺影を目の前にして、ビールを1杯飲む。美味しい。なんて美味しいんだ。こんな暑い日に冷たいビールを飲めるなんて、生きているって素晴らしいことだよ。ねぇ、

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個性についてのエトセトラ

個性についてのエトセトラ

「個性的」という言葉は褒める時にも使うが、貶す時にも使われる。果たしてあなたが誰かに「個性的ですね」と言われた時にどちらの意味だと思うだろうか。

今日、自宅マンションのエレベーターでいつも顔を合わせる同マンションの住人の女性と乗り合わせた。その方とはたまにエントランスやエレベーターで顔を合わせることがある。特に嫌いな人でもないし特に好きな人でもない。単なるマンション内の顔見知りの人というだけの存

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レジ袋有料化における脳天気な罪深さ

レジ袋有料化における脳天気な罪深さ

さて、ゴミ袋がない、困ったぞ。

我が家はスーパーやコンビニで提供されていたビニール袋をゴミ袋として使っていた。今回その袋が廃止になり必要な人は有料で使うことになった。私は当然エコバックを使う。「そう、そう、エコは大事」と意気揚々であった。

しかし、ゴミを捨てる時の袋がない。しょうがなく100円ショップでゴミ用の袋を買うことになる。ご丁寧に「スーパー買い物袋」と銘打った商品もある。このスーパー買

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