「弾丸フェリー」でゆく大分・別府旅行記 ~なんだかんだ別府を満喫する回~
別府の朝(午前6時55分)
朝6時55分の別府で何をするんですかね?
と思うかもしれませんが、別府は地味に狂った街なので、この時間から入浴できる温泉がたくさんあります。
まるで、うどん県の朝6時からやってるうどん屋みたいですね。
ところが、今回の目的は温泉ではありません。
今日の目的地は「杵築」という街になります。
この街は、古い町並みがあるだけでなく、雰囲気のある坂道もたくさんあって、カメラを持ってウロウロするには良さそうなところになります。
特に「酢屋の坂」というのは、いかにも映えそうですよね。
別府からは普通電車でも25分、特急列車なら15分の距離。
これは撮りたい……!
午後からは雨予報ですが、今のところ晴れていますし、青空も見えますから、きっと大丈夫でしょう!
ということで、レンタサイクルに乗って朝ごはんに向かいます。
向かったのは、大分の観光地であるジョイフルです。
いい感じにお腹が満たされました。
まだ朝も早いので、別府を散策しましょう。
別府の町並みは、とても雰囲気があります。今流行りの「昭和レトロ」という言葉が似合いますね。
などとしていると、面白いものを発見しました。
その名も「エッチビル」です。
ちなみに「エッチビル」にエッチなお店はありません。
エッチなお店に御用の方は、竹瓦温泉の方面へ向かってください。竹瓦温泉の裏手にあります。
などと別府を茶化しているとバチが当たりました。
突然、天気が急変して大雨が降ってきました。
予定変更! 雨の別府は温泉で溶けよう!
別府は言わずもがな、温泉の街です。
雨に降られて悲しい気持ちを癒やしてくれるのは、温泉しかありません。
というか、別府に来たなら大人しく温泉に入れよって話です。
ということで、私が別府駅西口からバスに乗ってやってきたのは、鉄輪(かんなわ)温泉です。
鉄輪温泉は別府八湯のひとつで、有名な「地獄めぐり」はその多くがここにあります。つまり、ここが地獄の中心地ってことですね。
この坂沿いにも、数々の温泉施設が立ち並んでいます。
見たところ、多くの温泉が100円で入れるようです。激安すぎんか???
また、地獄蒸し、と書かれた建物も見られました。ここでは、卵や野菜などの食材を入れて蒸して食べることもできるようです。
なんだか平和な地獄だなあと思いつつ、坂を下ってやってきたのがこちら!
その名も「鉄輪むし湯」です!
こちらに入ると、とても愛想の良いおばちゃんが対応してくださいました。
急遽の予定変更でしたので、タオルなどは持ってきておりません。言われるがままに、手ぶらセット(1000円)を購入しました。
更衣室に入ると、別のおばちゃんから浴衣を渡され、まずは内湯のかけ湯で下半身を洗うように言われます。その後、体を拭いて浴衣を着ます。
そして、メインの「蒸し」の工程が始まります。
更衣室の隣には、小さな石室が用意されていて、扉の上には木の板に「むし湯」と書かれています。なるほど、私はここで蒸されるわけですか。
茶室のような狭い扉をくぐると、むわっと熱気に襲われるとともに、ほんのりと心地よい香りを感じます。足元を見ると、枯れ草がたくさん敷かれています。
むし湯とは、石菖(せきしょう)と呼ばれる、清流にしか生えない薬草を、温泉の蒸気で熱して、その上に人が横たわる、一種のサウナのようなものです。その歴史は古く、鎌倉時代から続く「入浴方法」なのだそうです。
「8分後、また呼ぶので頑張ってくださいね。辛くなったら、いつでもそのドアから出られますんで」
愛想の良いおばちゃんが、ピッとキッチンタイマーをセットします。
「わかりましたー」
わかったと言ったはいいけれど、湿度も高くてかなり暑い……熱いです。
呼吸をすると、熱気が体の芯まで染み渡ります。
狭くて薄暗い石室の中で、浴衣を着てアツアツの草の上に横たわっていると、「ワァ……ちいかわでこんなエピソードがありそうだなァ……」などと考えてしまいます。ちいかわが蒸し焼きにされる回。
ところが、しばらくすると。
「あれ……? 意外と気持ちいいかも……!」
(気持ち良くなければ、ただの拷問だろうが)
最初は熱いな~つらいな~と思っていたのが、段々と気持ち良くなってきて、最後は癒やされるような気持ちになりました。熱いけど。
ちょうど気持ち良くなったころ、外からキッチンタイマーの音がして、先ほどのおばちゃんが扉を開けてくださいました。
外に出ると、まずはゴザの上で体にくっついた草を取ります。
洗い場できっちり汗を流したら、内湯に浸かってフィニッシュ。
この内湯も、ちゃんと別府の温泉です。
なんか贅沢な温泉の浸かり方してるような気がします。
雨が降ってしまったのは残念ですが、これはこれでリフレッシュできて、とても素敵な時間を過ごせました。
鉄輪温泉、別府駅から毎時3~4本はバスが出ているので、とても便利の良い場所です。雨が降っていなくてもオススメです。
お昼ごはん(2敗)
このあと、大分市内に移動して「りゅうきゅう丼」を食べようとしましたが、ある店ではランチ営業終了、また別の店ではランチ営業中止という仕打ちを受けました(2敗)
というわけで、仕方なく駅ナカの寿司屋に入りました。
観光地で寿司屋に入ったのに負けた感が強い。
カメラを持っているなら水族館に行こう!
お昼ごはんを食べて、バスに乗ってやって来たのは、大分マリーンパレス水族館「うみたまご」です。
ここ「うみたまご」は、大分駅前から1時間に2本ほどバスが出ていて、30分ほど揺られると到着します。自家用車のほうが便利な立地ではありますが、公共交通機関でも問題なく来られます。
ここからは、ひたすらにかわいい動物の写真を撮っていきます。
そのためのカメラと望遠レンズです。
(カメラの詳細→こちら 望遠レンズの詳細は→こちら)
この「うみたまご」は、動物たちのショーを間近で見られるという、とても優れたポイントがあります。演目や出演者(?)は日によって違ってくるのですが、私が訪問した日はコツメカワウソとセイウチでした。
いやー、楽しい水族館でした。動物との距離感が近いショートカットってのは楽しいですね。
では、大分に戻りましょうか。
えっ、別府じゃないって?
ご安心ください!
こちらをご覧ください!
実は「大阪〜別府」航路と「神戸〜大分」航路は、同一航路として扱われるんです。だから、帰りは別のさんふらわあで帰れるのです!
……この特例、使ったことある人いるのかなあ。
次回へ続く!
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