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【今日は何の日】一年の折り返しの日・真ん中の日

Kyon.Jさん撮影

何か目標を持つひとにとって、今年も、もう、半分が過ぎてしまったという感覚は、ちくちくした焦りとなりますよね(^^;

ただ、人、物、関係なく、この世にあって、

「わたし」

が関わる存在、全てへの愛のある抱擁が、例えば、この短歌の様に、

「わたしの自転車だけ倒れてるのに似てたあなたを抱き起こす海のそこ」
(雪舟えま『たんぽるぽる』より)

普段、あまり気に掛ける事が少なく、個人差が有るかもしれないけど、期限の無い主題のひとつになっているのではないでしょうか(^^)

その時に、必要な態度として、

①アウトプットが前提に左右される

②初期入力がフレームになりやすい

事に注意して、この様な言葉の因数分解を、実行してみた上で、

■POINT:とがっている点

■REASON:私は、こう思った。

■EXAMPLE:エビデンス/事例

■POINT:ダメ押しの結論

以下の様に、「考えるのではなく考え抜く」(学びの変容)事に依って、

立論⇒論点:何が言いたいのか?

立論⇒論拠:なんで?

立論⇒論脈:ロジックの流れ

言葉と言葉を繋げる(=論理)知的ボクシング(誤魔化さない潔さが必要)を徹底して、感情と情報をクロスさせることで、読解力を向上出来れば、素敵な何かを発見できるのではないかと考えています(^^♪

そう思う理由として、皆さんは、文章を読んでいて、

「これはどういうことだろう?」

「作者は何を言いたいんだろう?」

といった”モヤモヤ”を抱えたことはありませんか?

文字数が多くても少なくても、インプットした情報を正しく読み解く力=「読解力」が高いと、このモヤモヤに対する答えがわかります。

そこで、例えば、短い文章である俳句・短歌・詩を題材にして、読解力のトレーニングをしてみては如何でしょうか?

まずは、作品を、ゆっくり丁寧に読んでみる。

作品の世界に深く入り込める音読もオススメですよ(^^♪


■詩を読み解こう

「木」 金子みすゞ
「小鳥は
小枝のてっぺんに、
子供は
木かげ(こかげ)の鞦韆(ぶらんこ)に、
小ちゃ(ちっちゃ)な葉っぱは
芽のなかに。
あの木は、
あの木は、
うれしかろ。」

「草に すわる」 八木重吉
「わたしの まちがひ(まちがい)だった
わたしのまちがひだった
こうして 草にすわれば それがわかる」

【参考記事①】

■短歌を読み解こう

<折り返し>

「のちの世に手触れてもどりくるごとくターンせりプールの日陰のあたり」
(大松達知『フリカティブ』より)

「いまだ日は長きに夏至の過ぎたるを繰り返し言う追われるごとく」
(松村正直『やさしい鮫』より)

「折り返すマラソン走者のおほきなる呼吸がわれの呼吸こえゆく」
(志垣澄幸『空壜のある風景』より)

<真ん中・まんなか>

「おまえの世界に存在しない俺の世界のほぼど真ん中ガムを噛んでいる」
(斉藤斎藤『渡辺のわたし』より)

「あなたへとつづく明るき階段の真ん中ばかりすりへつてゐる」
(熊谷純『真夏のシアン』より)

「幼らの輪のまんなかにめつむれる鬼が背後に負わされし闇」
(永田和宏『無限軌道』より)

「触れてみるライカ冷たく手のひらのまんなかあたりに甘さがきざす」
(嵯峨直樹『神の翼』より)

「ドアの窓の真ん中にレモンドレッシングの広告はあり手のひらほどの」
(川上まなみ「手のひらほどの」「ura」vol.2より)

【参考記事②】

【参考図書】

「おやすみ短歌 三人がえらんで書いた安眠へさそってくれる百人一首」枡野浩一/pha/佐藤文香(編著)

「起きられない朝のための短歌入門」我妻俊樹/平岡直子(著)

「かんたん短歌の作り方」(ちくま文庫)枡野浩一(著)


作歌の心得として、
・しらふで口にできる言葉だけをつかいましょう。
・短歌以外の形式で表現したほうが面白くなる内容のものは、短歌にしては駄目です。
・自分の顔に似合わない短歌は、つくらないようにしましょう。
等、鋭い指南が並ぶ。

■俳句を読み解こう

<「真ん中・まんなか」を使用した俳句>

エンゼルフィッシュ群る東京のまんなかに/小松原みや子

かげろうのまんなかあたり報道部/岩崎清太郎

それ青陽のねぱーるのまんなか小字/阿部完市

どまんなかに春の昏さを咲かすなり/岸本マチ子

ねこしろく秋のまんなかからそれる/渡辺白泉

ひよどりのさわぎ夕日のどまんなか/松澤昭

ぶらんこの三つあれば母真ん中に/森田峠

ぶらんこを漕ぐ太陽の真ん中へ/山根仙花

まんなかにごろりとおはす寝釈迦かな/日野草城

まんなかに種ぎつしりと真桑瓜/吉田汀史

まんなかを刈りてさみしき芒かな/永田耕衣

まんまんなかに桜木町の桜咲く/阿部完市

まん中が黒い蝶々や春の空/鳴戸奈菜

まん中で切り飛行機と雛折る/今井聖

まん中を刈りてさみしき芒かな/永田耕衣

やや寒の部屋の真ん中猫とゐる/時田基子

ラ/マンチヤの空の真ん中鳥渡る/今井杏太郎

遺言の真ん中にある夏蜜柑/久保純夫

一族の真ん中に母山笑う/伊関葉子

引鶴やビルの真ん中素通しに/西川知世

雨の石狩どまんなかより稲刈り出す/加倉井秋を

雲雀鳴く明日香の村の真ん中に/徳井伸行

欧州のまんなかにいて登山靴/山崎聰

果樹園の真ん中にある詩人の巣/穴井太

我も死者日溜りの真ん中にいる/金城けい

解けぬ氷まんなかにありあをみどろ/川島彷徨子

街道の真ん中に落つ螢かな/軽部烏帽子

郭公の真ん中をゆく坂の道/文田多加

岩焼く荒塩まんなかから凹む/蓬田紀枝子

旗にもう真ん中はなく雪迎え/大坪重治

京都市のどまんなかなり鮎釣れり/茨木和生

郷愁の真ん中あたり桐の花/山田照子

蛍火に闇のまんなかありにけり/鈴木蚊都夫

月かげのまんなかをもどる/種田山頭火

原のまんなか雪解けやらずまた雪か/飛鳥田孋無公

枯木の間のまんなかを裂く喪服である/田中陽

後半生の真ん中あたり海鼠腸/川嶋隆史

口論の真ん中にあり蝿叩/藤田湘子

幸せの真ん中あたり天高し/藤本悦子

綱引きのまんなかに挿す島椿/堀内夢子

降る雪の真ん中にあり自在鈎/森田智子

国曳いて来よ春風の真ん中を/榎本好宏

黒揚羽野のまんなかの石乾き/桂信子

狛犬のまんなか通る秋うらら/矢島渚男

菜畑をまんなかにして紙を干す/須藤土牛

笹鳴を聞く東京のど真ん中/奥てるを

秋の野の真ん中に母かえしけり/冬館子音

秋出水真ん中のみが空映す/岡村天錦章

秋晴の真ん中に富士ありにけり/嶋田一歩

秋晴の田の真ん中の町役場/細川加賀

秋風のまんなかにある蒼い弾痕/富澤赤黄男

舟みちの真ん中に蘆枯れてをり/今井杏太郎

飾海老置くや家紋のど真ん中/大石悦子

新顔の犬真ん中や初写真/武山節子

真ん中に出て行きなさい雪だるま/田邊香代子

真ん中に焦げ痕のある春田かな/本井英

真ん中に露けく座り野菜売り/安田千枝子

真ん中の棒となりつつ滝落つる/深見けん二

真ん中は赤子が座る花筵/松塚大地

真ん中をへことやられて風倒田/高澤良一

真ん中を蝋が流れるまっぴるま/大西泰世

薪棚まんなか減つて蝶の昼/大峯あきら

切株の渦のまんなか暑気中り/栗原節子

蝉時雨空の真ん中穴あいて/秋元大吉郎

洗ひたる顔のまんなか氷りけり/小島千架子

息荒き蛇のまんなかあたりの縞/澁谷道

鯛焼のまんまんなかをください/櫂未知子

大学のまんなかにある初句会/田中朗々

大空のまんなかを鳥渡りけり/尾崎足

大川のまんなか暝し翁の忌/橋本榮治

中指のまんなかにあるかなしさよ/折笠美秋

朝市の真ん中赤き蕪売り/佐川広治

朝湯こんこんあふれるまんなかのわたくし/種田山頭火

朝夕の真ん中枝垂れ桜かな/蓬田紀枝子

吊橋の真ん中で逢ふさくらの夜/恩田侑布子

冬座敷の真ん中をゆく車椅子/土田晶子

冬山やまんなかの山粉のごとし/和知喜八

冬麗のまんなかにある床柱/桂信子

冬鴉田のまんなかに声競ふ/沖崎一考

湯豆腐の真ん中にある国家かな/久保純夫

敗荷の真ん中にゐる四面楚歌/仙田洋子

梅雨の遊覧バスゆく東京ど真ん中/高澤良一

梅林のまんなかにゐて水の音/関戸靖子

売約済み熊手どでんと真ん中に/高澤良一

白銅貨はまんなかに穴あきて哀し/日野草城

白絣部屋のまんなか通りけり/桂信子

父戻るかも紅葉のどまんなか/河村正浩

風景のまんなかにあり大根干し/小倉富子

没日赤しコタン枯野のど真ん中/水島冬雲

凡のまんなかをゆく芒原/正木ゆう子

霧の月湖まんなかに夜々ありぬ/増田龍雨

迷彩色のまんなかにいる中年ら/白石司子

目高寄る池のまんなかあかりかな/飛鳥田孋無公

夕焼の真ん中に佇ち人を待つ/井上藤

流されて風船空のまんなかへ/佐藤秋水

竜巻のど真ん中にて発砲せよ/須藤徹

藁うかぶ四月の川のまんなかに/桂信子

炬燵一つ真ん中に置く間取かな/高澤良一

薔薇園のまんなか誰も知らない樹/山崎愛子

訛の輪の真ん中に居る冬の旅/斎藤満

【参考記事③】

■花のたましいと木

「花のたましい」
散ったお花のたましいは、
み仏さまの花ぞのに、
ひとつ残らずうまれるの。

だって、お花はやさしくて、
おてんとうさまが呼ぶときに、
ぱっとひらいて、ほほえんで、
蝶々にあまい蜜をやり、
人にゃ匂いをみなくれて、

風がおいでとよぶときに、
やはりすなおについてゆき、

なきがらさえも、ままごとの
御飯になってくれるから。

「木」
お花が散って
実が熟れて、

その実が落ちて
葉が落ちて、

それから芽が出て
花が咲く。

そうして何べん
まわったら、
この木は御用が
すむかしら。
(「金子みすゞ童謡全集」より)

改めて、

「これからが

これまでを

きめる」

と、心に、きちんと置いて、毎日を、丁寧に、過ごして行きますか、ね(^^♪

みなさまにとって、笑顔の多い日々でありますように!

さあ~晴れやかな笑顔でニヤリと笑ってみよう♪

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