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【制作秘話:なんべんでも】夢は叶わないと言われてもそれでも。


本日の戯言

バヴみきの今思うこと



生きるってのは

拾うことと
捨てることと
保管すること



繰り返しだ。


拾ってばかりいても
自分が分からなくなるし

かといって
捨ててばかりいたら
大切なことまでうっかり捨ててしまったりして。

保管するにも限界があるし

何かを拾えば何かを捨てて
何かを捨てたら
余った空間に拾った何かを保管して

そういう
すごくデリケートなことの繰り返しが
人生をつくっていく。



拾ったり
捨てたり
保管することというのは

時には、誰かのくれた言葉であり
時には、自分の中にある信念であり
時には、物であり、場所であり、空想である。


それらは、一人一人違うから
人に道標を教えてもらうことは出来ても

自分の中にあるそれらの
拾い方や、捨て方や、保管の仕方は
自分にしか分からない。

だからいつも私は
このデリケートなことの繰り返しに
疲弊してしまう。

それが生きるということだと
分かっていても。

拾うことも
捨てることも
保管することも
とても心が震えることだから。

でも、だからこそ、それこそが
生きるということなのだろう。






なんべんでも


「そんな夢は叶わないから
 いつまでも夢を見てないで
 いい歳してまで何をしてるんだ」

「普通の会社に就職を
 普通の恋人に出会って
 普通に結婚して幸せになろう」

周りは言うんだよ 普通が1番と
そんなものの何処に魅力が有る?教えて


なんべんだって走るよ息を切らして
僕等は死ぬまで諦めきれない
やっと言えた夢だから
叶えるまで追いかけ続けてやるよ



「そんな歌を歌ってたって
 歌もギターも才能無いよ
 君の歳じゃもう無理、諦めなよ」

そんな事ばっか言われたって
はいそうですね、諦めます。と
言うかよ馬鹿 見返してやっからな

奥歯食いしばって怒りも悔しさも
高く跳ぶ力に変えて行くだけ

なんべんだって泣いたよ声枯れるまで
僕はね僕しか見えない未来を
描く掴む絶対に
それだけは揺るがない物語さ



しゃがみ込むんだ 誰より低く
抱きしめるんだ 誰より強く
信じてるんだ 誰でもない
僕が 僕を

なんべんだって言うんだ
叶うその日まで
僕等の願いは叶ってくから

なんべんだって転んで傷付いて行く
立ち止まったって良いから
やっと言えたこの夢だけは
叶えるまで追いかけ続けるんだよ

2019.01.08   作詞作曲バヴみき



上京をしてすぐに
私はオーディション詐欺に遭って
お金と夢と希望を失った。

ずっと歌うことが好きで
自分の歌を歌いたいと思っていたけど
右も左も何も分からなかったから
「歌手になれたらいいな」と思って
オーディションを受けた。

それが詐欺だった。

私の「音楽をしたい」という最初の一歩は
呆気なく挫かれた。


それからすぐに
弾いたことも無いギターを買って
独学でギターと作詞作曲を始めて
何も分からないまま
ライブハウスで自分の歌を歌うようになった。

人前に立って歌を歌うと
色んな人から色んなことを言われる。

褒めてくれる人も居れば
アドバイスをくれる人も居る。

そして、貶してくる人が居る。

「そんな歌を歌ってたってね、どうにもならないよ」

「歌もギターも才能無いよ」

「君の歳じゃもう無理、諦めなよ」


そう言われて
帰りの電車内ですすり泣いた事もある。

ギター背負って私、何してるんだろう って。


でも、同時にいつも思ってた。

私の何があなたに分かるの?
私のこと何も知らないじゃない?

って。


それでも歌うことが好きだから

嫌なことや悲しいことがあると
いつも泣きながら夜な夜な独りで作曲をしてた。

ギターだけが
私に寄り添ってくれる友だちみたいに思えて

ギターを抱えたまま眠ってた。




それから暫くして

学生時代からずっと仲良くしてた友だちに会った。


私はただ友だちと
夢や希望を話しあって
楽しい時間を過ごしたかっただけだけど

友だちは最初から最後まで
会社の愚痴や不満ばかりだった。

友だちは私にこう言った。

「夢なんて叶わないよ」

「いつまでも夢見てないで現実見なよ」

「もういい歳だよ?」

「普通の会社に就職して
 普通の恋人に出会って
 普通に結婚するのが一番幸せだよ」

「普通が一番だって」

「普通になろうよ」


私は悲しくなった。

同時に、「普通にはなりたくない」と思った。




それからも
音楽をしてるとよく訊かれた。

「いつまで音楽をしようと思ってるの?」

「君も30になったら音楽辞めるの?」

「いつまでに叶わなかったら辞める
 って期限を決めた方が良いよ」

「ずっとは続けられないでしょ」

「叶わなかったらどうするの?」


だけど、ぜんぶ
よく意味が分からなかった。

何故、期限を決めなきゃいけないのか。

何故、叶わない前提で何かをするのか。

何故、辞めることを考えながら
何かをしなければいけないのか。


私は音楽が好きだから
好きじゃなくなるまで音楽をするし

叶わないなら叶うまで続ければ良いし

そもそも私には音楽を
諦めなければならない必要性を感じられないし

そもそも期限を決めたら諦められるような
そんな軽い気持ちで始めて無い。

簡単に諦めがつくようなことなら
最初の一歩目で詐欺に遭った時点で
音楽なんてやってない。


何があっても
それ以上に音楽や歌うことが好きだから。

誰に何を言われても関係ない。

私が私の音楽や歌が好きだから。


好きだから
それでいい。



そう思った日の歌。






p.s

あとがき

この歌詞を書いたときは
売り言葉に買い言葉的な部分も多くて
今よりもだいぶ尖っていたので
少し攻撃的な歌詞になってしまっているなあ…
と反省しています。

「普通が一番」というのは
この世の真理だと思います。

友だちはとても優しい人だったので
私の先々の幸せを思って
あえて厳しく聞こえるような言葉を
投げかけてくれていたんじゃないか…
と今は思うのです。

私が子供過ぎたもので。


「普通」というのは
本当は全く「普通」なんかじゃなく

奇跡の連続」のことを
「普通」と呼ぶのだと

そう実感しています。


普通に働いて普通に生活をしていると
どうしても「普通」ということに
嫌気がさしてしまう人も居ると思います。

何かを犠牲にしなきゃ手に入らない「普通」も
多々ありますから。



この歌詞の
そんなもの(普通)のどこに魅力がある?
という言葉の真意としては

一握りの成功を掴むためには
人と同じ道を歩んでいては難しい

「普通」を捨ててでも
何かを叶えたい時が人にはある

といったニュアンスであります。





世の中、ある程度均衡を保つように出来ていますから

比較的安定している「普通の幸せ」を手放して
「普通じゃない成功」を掴もうとすれば
その生活は不安定極まりないものになります。

例え夢や成功を掴んだとしても
「普通の幸せ」に慣れてしまって感じるであろう
退屈や窮屈感とはまた別の
不安や恐れというものが付き纏ったりするものです。

だから
どちらが優れているとか
どちらが正しいとかは無いし

成功していることと優れていることも関係がないし
みんなが夢を持つべきだ、なども無いはずです。
学校教育では必ず将来の夢を書かされますが。

夢が無い人というのは
わざわざ夢や希望をこの先の人生に描かなくとも
普通に幸せな毎日を送れている証拠ですから
夢が無いままでいいのです。

人それぞれです。

私はただ、
あまりにも普通の毎日というものに
幸せを感じられなかったのだと思います。

それはそれで私の性質です。


これからの私が普通を望むのか
そうで無いのかはまだ分かりませんが

" 自分は何を望むのか "

という自分の声を頼りに
色んな選択をしていきたいと思っています。




何が言いたいかと言うと


自分を自分が信じてさえいれば

それはいつか本当のことになる

と私は信じているということです。


アイビリーブです。





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