固有名詞で付き合う
おはようございます、音楽家の河野一之です。
まずはお知らせをさせてください。
こちらの17LIVEという配信サイトで毎朝生放送しています。
ぜひ覗きにお越しください。
毎朝6:30~管楽器奏者が教えるブレスウォームアップ
不定期夕方チューバライヴ
Voicy
僕は移動をしている時、大体本を読んだり音声メディアを聞いたりしてインプットをすることが多いです。
ただぼーっと移動をするのも好きなのですが、どちらかというと常に何か思考をしていたい人間なので、移動をしている最中でもできるインプットとなると音声メディアを使うことが多いのです。
そんな中、先日Voicyという音声メディアで最近ハマっているニシトアキコさんの「話し方教室」を聞いていてとても面白いなと思ったことがありました。
聞いてみればすぐわかりますが、この普段サービスを提供してくださる方々、役職や立場など肩書きでお呼びしてしまっている方々を「その人しか持っていない」名字や名前で呼ぶと表情が変わるという話です。
これは本当に共感できる話で、人は呼ばれた「名詞」になりきろうとするんじゃないかなと思うのです。例えば「先生」とか「お母さん」とか「部長」とか肩書きとか立場で呼ばれるとその立場であろうとしようとする=つまり自分が考えている理想の先生、母、部長というものになろうとしてコミュニケーションを取ることって多くあると思いました。
僕も「先生」、「チューバの方」、「指揮者さん」、「通訳の方」、昔アルバイトをしていた頃は「お兄さん」とか「店員さん」とかこのように様々な肩書きで呼ばれます。するとその肩書きを演じようと意識が働くのをなんとなくわかりますでしょうか?
でもこれを例えば「河野さん」「河野くん」「カズさん」「カズくん」など同じ苗字の方がいない場合、僕にしか当てはまらない名詞で呼ばれると途端に自分自身でコミュニケーションをとる感覚になります。親密さがあがり、マニュアルのようにこなしていた物事を意思を持ってできるようになる感じです。
昔から真名(仮名の対義語)とか言葉があるように自分を表す言葉、つまり名前は世界と自分とを区別し、自分独自の存在を表す唯一のものなのです。
なのでその名で呼ばれるというのは、〇〇のカズというのではなく超自分自身を指して呼ばれていることになるためグッと親密さが上がるのではないかと思います。
日本では基本的には肩書きか名字で呼び合うことが一般的で、親密さが上がったり、または家族間では名前で呼び合います。
また基本的にはフォーマルな場を除いて英語圏では名前呼びやニックネームが一般的です。名前は固有のもの、さらにニックネームはその人の名前から来たり癖などからくるためさらに強い個性を持ちます。
そのニックネームで呼び合うことが多いため英語圏の方が人間関係が良い意味でラフ、フレンドリーな人が多いという印象になるのかなとも思いました。
日本でも仲良くなるとあだ名や愛称をつけます、これにより固有の名詞をつけることでその人とのコミュニケーションより親密にすることが可能です。
まとめ
僕自身もよくしてくださった店員さんがいると名札があれば「〇〇さん、ありがとうございます」と言うようにし始めました。
確かに「店員さん/ お兄さん、ありがとうございます。」と言うよりも名前や苗字などその人だけを表す言葉で謝意を表した方が確実に反応は良いです。
是非試してみてください、人とのコミュニケーションもそうですが、自分自身がそうした経験がないか、そしてその時どう感じたか、面白いですよ。
Thank you
Have a lovely week!
Kazz
サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。