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★【大会・ゲーム戦略】試合前日までの準備

(このnoteでは、”強い高校野球チームを作る”方法を仮想の高校を見立て様々な角度から具体的にシミュレーションしております。野球に関わる全ての方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。)
「工藤note高校 野球部」甲子園・日本一までのチーム育成プロセス を考える|工藤

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試合前日まで準備は、紅白戦・練習試合 と 公式戦では若干変わってきます。ただし、いずれも場合も ”100%の準備で試合に臨む” ことが大前提となります。


◉ すべての試合での共通事項

(日々の練習で)無意識でできるプレーを増やす

試合の中ですべての動きを意識して行なうことはほぼ不可能です。状況に応じ最適なプレーを”無意識”でもできるようにすることは試合が、試合の中で非常に生きてきます。
ここでいう”無意識”とは、言い換えると”体で覚える”という感じです。普段の練習の中で繰り返しその動きを練習することで、体に覚え込ませる作業 をします。
     (例) 素振り・ノック・シャドーピッチング

覚えるまでは時間がかかっても、一度習得すればなかなか忘れることはありません。

試合では、基本的なことは無意識でプレーできるようにし意図的に行なう戦略・戦術は頭の中で整理しプレーできるよう”頭の中の余力”を持っておくとより良いプレーが出来るようになります。
       技術は無意識で、戦略・戦術は意識的に

体の状態を確認・体調管理を行なう

100%のプレーが出来るよう、体が万全な状態か?確認します。
実際は高校球児がなかなか”万全”ということはなく、日々の練習で体のどこかしら故障している…ことは多いです。試合に出場できないほどの故障であればそもそもプレーしてはいけませんが、出場可能であればその中で良いパフォーマンスを発揮できるよう、試合当日から逆算して体の調整を進めます。

当然、基本的な睡眠(十分な睡眠時間確保)・栄養摂取(バランスの取れた食事)・水分補給(試合前日の夕方から十分に摂る)は確実に実施します。

ただし”万全な状態”は人それぞれ感覚が違うので、
 (例)  疲労を抜き過ぎると、軽すぎて動きにくい
      ある程度体にハリが残っている方が動きやすい
選手各自が 100%のプレーができるのはどの状態か? 普段の練習の中で把握しておく必要があります。

◉ 紅白戦・練習試合の場合

試合で「試したいこと」「やること」の明確化

次の日の試合でやること・やりたいプレーを明確にしておきます。
(例) ● アウトコース打ちの練習の成果を出す
    ● 低めの投球を心がけて出来るだけゴロを打たせる
日々練習で意識してきたことを試合でもやりきるために、試合の前に頭の準備をします。

日々の練習で意識したことを無意識にできるまでになっていれば問題ないですが、なかなかすべてのプレーをそこまでにするのは難しいです。
例えば、打撃フォームに関し日々の練習で改善を進めていても試合の中で「投手が足を上げたらこうタイミングを取って…トップの位置をこう決めて…インコースが来たらこうスイングして…」とすべての動作を考えながらすることはできません(スムーズに体が動かなくなる)。練習で打撃フォームの動作が無意識でできるようになるまで反復し、試合ではその中でも ”特にここを重視してやり切る!” とテーマを設けて臨みます。

◉ 公式戦の場合

相手の情報を整理する

練習試合のスコアブックは貴重な情報源

相手チーム・選手の事前情報があれば(練習試合を行なったことがある 等)それを整理し事前にチーム内で共有、頭に入れて ”では、試合ではどうするか?” 対策を練ります。

事前情報はあまりない場合は、
 ● 対戦相手と練習試合をしたことがある学校から情報をもらう
                   (中学校のとき同級生 等)
 ● 試合・練習を見に行く時間がある場合は行ってみる
   (大会であれば、試合日程は決まっており予定が組みやすい
           ただし、学校・授業を休んで見に行くのはダメ)
を行ない、どのような相手か?ある程度イメージを掴めるようにします。
 ● 相手の投手陣・打撃陣・守備陣
 ● 相手チームのキーマンとなる選手
 ● 相手チームがよく使用する作戦

試合の中では、事前に仕入れた情報と実際の感覚はどうか?照らし合わせ、必要な調整を行ないます。なかなか事前情報と100%あった状態である ということはないので、この作業は必ず発生します。

戦術の確認

試合にむけた戦術を最終確認をします。自チームの戦い方に関しては基本形は固まっていますが、明日の試合での対策として特に重視していく戦術を確認する形です(例 投手の投球モーションが大きいため、バント・スクイズ・セーフティバントを多用する)。

モチベーションUPのミーティング

前日の行なうミーティングでは、厳しい言葉や注意で危機感を煽るよりモチベーションを高めるよう前向きな話を中心に行ないます。
また、明日のタイムスケジュール・注意事項も確認しておきます。
 ● 起床時間 →  試合開始時間に合わせて余裕を持って起床
 ● 朝食 → 消化に良い朝食を摂る(バナナ・ヨーグルト 等)
 ● 用具の事前準備 →
   ユニフォーム・スパイク・グローブ・その他必要装備は揃える
 ● 試合までのタイムスケジュール →
    集合時間、ウォームアップ開始時間、試合開始時間から逆算
 ● (試合会場となる球場に独自のグラウンドルールがあれば)
                    グラウンドルールの確認

好プレーの映像を見る

最近は練習や試合の動画をiphone等で撮影していることが多いので、その中で自分の良いプレー(攻撃・守備問わず)を見ることで、試合でも自分が良いプレーをしていることを具体的にイメージすることができます。
また、自分の映像でなくともNPB・MLBの好プレーをyoutube等で見ることで(できれば自分と同じポジション・同じ打順)イメージを作ることも有効です。


(試合当日の姿勢は…)


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