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★【チーム作り】(チーム強化のための)環境作り

甲子園・日本一等チームの目標達成を目指すためのチーム強化において”環境”は大きな要素になります。環境には「外部環境」と「内部環境」があります。


「外的環境」は出来ることに限界がある

チーム強化に適した「外部環境」というと、例えば
    「広さが十分なグラウンド」「室内練習場」
    「トレーニング施設・最新の機器」「最新の用具」 等が
考えられますが、学校により十分な外部環境が取れないケースもあり監督にとって「コントロールが難しい・できない」要素であることが多いので、不十分な外部環境であっても置かれた環境でチーム強化を考え進めていく必要があります。(現状の中で最善を考えることに集中→コントロールができることに集中)。

外部環境を改善するチャンスがあったときは?

ただし、外部環境は学校から改善提案や打診(新規施設や既存施設の改装等、予算の使途…)が来る可能性もあります。
「お金を使うのであれば現場の声を…」ということなので、いつそのような話が来ても明確に答えることができるように、現在の外部環境の状況を踏まえて「(外部環境の)理想形」を描いておき、スムーズに「こうして欲しい!」という改善点を出せるようにしておきます。

「内的環境」はいくらでも準備することができる

「内部環境」は、監督やスタッフ・周辺メンバーによる「選手が野球に集中しやすい環境」になります。これは「外部環境」に関係なく環境作りをすることができます(コントロールできる)。

例えば チームメイト(同級生・先輩・後輩)・チームスタッフ(監督・コーチ他)家族・近隣住民等の協力者 のような人間(関係)がチーム強化のベクトルに最大限向けられる環境を作り”環境を言い訳にしない”土壌をチームに作る ということです。
● 部内の上下関係が練習(上達)の阻害にならない環境
● 監督が常にグラウンドに(いつも選手を見ている…という意識)
● (監督・コーチ・家族他)練習への協力体制・集中できる環境
● 近隣住民への活動の理解(騒音・砂煙等でご迷惑をおかけする)

これら「良い内部環境」とは、数字で表せない”選手の気持ち”の部分になるので、あくまで”選手ファースト”に力点を置いた環境作りです。

選手が練習に集中、チームメイトに引っ張られ全選手が努力を積み重ねる・監督・コーチは的確なアドバイスで選手のモチベーションを高め技術向上を
サポートする という環境ができれば、選手は飛躍的に成長することができるようになります。
「チームの雰囲気」は選手よりも監督・コーチが作ることが多いので、監督はそこに常に意識を向けておく必要があります。

”野球が出来ること”への感謝

また、このような内部環境に対し   
      「(障害なく)野球ができる環境への感謝」
     「家族・近隣住民等へ、部への協力に対する感謝」

を野球部として常に持っておこう ということを選手に伝えていくことも重要です。選手にだけでなく監督も含め野球部としての目線で感謝する…(選手だけに感謝を押し付けてはいけない)ということです。

「普段当たり前に野球ができているのは、家族や近隣住民・学校の協力があるためであり、感謝を忘れてはいけない」ということは、毎日当たり前のようにグランドや施設を利用し練習しているとついついそれが当然になりがちです。感謝を形にして伝える行動を定期的に行なうことで(例 学校・周辺の掃除やごみ拾い)、感謝の気持ちが薄れなくなります。

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2013年 夏の甲子園で優勝した前橋育英高校は、監督の座右の銘である「凡事徹底」を”毎朝ゴミ袋を手に周辺を歩き、捨てられたゴミを拾う”ということで体現し、日本一へとつなげた話は非常に有名です。
このような強豪校でも「当たり前のことを当たり前に」「感謝の気持ちを忘れない」ということを、毎日の生活の中で取り組んでいたのだと思います。


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