📕明日できることは、今日やらない。｜毎日を健やかに過ごす仕事術。

仕事術なんていえるほど、大したことはない。私は定時退社を目指している。どころかしている、定時退社マンだ。

ギラギラした目で仕事をする人、楽しんで仕事をしている人。残業代が欲しくて仕事をしている人。まぁ色々いるだろう。しかし、私は決めている。

明日できることは、今日やらない。

え！気合い足りてなくない？
わあ、なんてゆとりな考えなの。
あらやだ怠慢。

静粛に！！！！！！！！！！

私は仕事に重きを置いていない、わけではない。時間内に仕事を終わらせることを第一に考えている。なぜなら、家に帰って十分な睡眠をとる必要がある。おいしいご飯を食べる権利がある。人と連絡を取り、くだらない話で笑い合う義務がある。それだけだ。

あたたかいお風呂に入って、おいしいご飯を食べて、ふかふかした布団で眠る。これ以上に幸せなこと、他にもあるけどないだろう。

体や心の調子を崩してまで仕事をする必要はない。あくまで私の考えだ。最高のパフォーマンスを出すには、十分な休息が必要不可欠だ。明日も明後日も明々後日も高い質で仕事をするには、自分のゴキゲンをとる必要がある。実現をするために『明日できることは、今日やらない』は必須なのだ。

仕事はいくらでも湧き出てくる。明日できることを今日やったとして、明後日できることも降ってくる。一生仕事に追われながら生きるのだ。それならばどこかでけりをつけておく方がいい。真摯に向き合ってばかりいると、必ずどこかでがたがくる。真面目なあなたなら、心当たりがあるだろう。

人間、心と体が資本だ。どれかを壊した場合、復帰には長い時間を要する。下手したら年単位。それどころか一生、不都合な付き合い方をしなければならなくなる。最悪、命を絶ってしまうことにだってなりかねない。

その仕事、今日絶対やらなきゃいけない？

自分と話をしてみてほしい。大体『今日やらなくても死にやしない』という結論に至る。だったらもう、明日でいいのだ。今日は早く帰って、あたたかいお風呂に入ろう。電車でうたた寝している間に、何かいいアイデアが浮かぶかもしれない。心の余白は、頭の活性化にもつながる。泉が湧き出るかのように、様々なひらめきが生まれるかもしれない。可能性は無限大だ。

定時退社が増えてから、心の余裕ができた。今日やるべきことを済ませて、明日できそうなことは絶対やらない。当然最低限の準備はするものの、そこまでにとどめている。

自分の時間を作ることは、健やかな人生を形成できる。好循環となり、仕事以外でも物事がうまく運ぶ。何か一つに固執するのではなく、バランスのいい過ごし方をすることで、上手く生きることができる。これを私は、新卒のときに知りたかった。

真面目に仕事をするということは、長く時間をかけることと同義ではない。やるべきことを抑え、それ以上のことは準備に落ち着かせる。やらなすぎも良くないが、やりすぎもよくない。会社に居残ることが美徳という時代は、もう既に過ぎた。自分の可能性を広げるために、心の余裕をもってみよう。明日できることは、今日やらない。そう、それは決して不真面目な思考ではない。真剣に人生を生き抜くための、ちょっとしたアイデアだ。