📗本は『読みたい』ときに、読めばいい。

本を読むのはいいことだ。本は日常的に読むべきである。こういったこと、普段耳にしたことはないでしょうか。私も子どもの頃から、両親や先生に『本は良いものだ』と何度も聞かされてきました。今、振り返ってもそれは事実だと思います。

しかし、私は本を読む子どもではありませんでした。幼い頃から書くことは大好きでしたが、本を読む習慣はなかったです。活字嫌いだったわけでもなく、身近に本がなかったわけでもありません。恐らく興味がなかったのです。

何度もいうように書くことが大好きなものですから、周囲から『かなねーさんのオススメの本を教えてください』なんて最近いわれるのです。書く人＝読書家のイメージがあるのでしょうか。でも、恥ずかしながらないんです。正しくは『今は紹介できるけれど、昔はなかった』ですね。社会に出ても、年間数冊読んでいれば御の字というくらい、本を読む習慣がなかったのです。驚くでしょうか。

本を読まなかった分、どこで言葉や思考を補っていたのか。それは、祖父母との会話だったように思います。今は亡き祖父母は、私の自宅の徒歩五分圏内に住んでいました。学校の帰りに立ち寄り、夕食をともにすることも多かったです。昔のこと、彼らの考え、時事問題から色々なことを話しました。脳が刺激されていたのでしょうか。本を読まずとも、ある程度の知識や言葉を蓄積したのです。もし当時本を読んでいたら、さらに効果的だったかもしれません。

本を読む習慣は大切です。今、大人になってこうして読む機会が増えたことで実感しています。自分の興味ある分野ばかりではありますが、知識が深まり、それらを実践することができています。自らの思考と答え合わせもできるので、非常に有効です。

では、本を読まない人間はだめなのか。

そうではないと、ハッキリ言い切ります。自分がやってこれてしまったからという経験に基づきますが。でも、読んでいた方がさらに良かったかもね。その程度です。読まない分、人との会話を大切にしてほしいと思います。人の使う言葉や思考は、生きる教科書だと思ってください。それほど、会話は大事です。

本は『読みたい』ときに、読めばいい。

人って不思議で、自然と活字を求める日がやってくるのです。私が度々書店におとずれるようになったのも、きっと自分の生活圏内の知識だけでは『足らない』と思ったからでしょう。本を読まなければならないと、無理やりに思わなくともそんな日がやってきました。特段、本を手にしないことに焦りも感じていませんでしたが。

本を買うときにもコツがあります。それは、自分が読み切れる量であるか。私は飽き性というわけではないのですが、あまりにページ数が多いと、どれだけタイトルに惹かれても読まなくなる傾向があります。せっかく自分のお金で買った本を、暗闇に葬ってしまうのは勿体ないです。

【最近購入した一冊】

リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)

読書の虫はあなたの周囲にもたくさんいると思います。本を読め、本を読むべきだ、本を読まなければならないと、読書信者もたくさん存在すると思います。彼らの存在は否定しませんし、読書がいかに素晴らしいことかはいわずもがな理解できます。

何にせよそうなのですが、読みたいと思うタイミングって人それぞれなんです。なので、焦る必要なんて微塵もありません。読みたい、やりたい、そうしたいと思うときに行動を起こせば良いのです。焦らず、のんびり、あなたのタイミングで。

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結局、自分の人生を正当化していますね(笑)。否定致しません。でも、何事も強制されて何かをしているときって、吸収もしづらいと思いませんか。

幼少期から『やらされた』という経験はあまりないのですが、一つだけあります。中学受験です。私が住んでいる地域の中学が、当時大荒れだったんですね。そのときに、半ば強制に私学の受験をさせられました。多額の学費をかけてもらったので、今となっては何の文句もいえませんが。でも、全くといっていいほど満足はしていませんでした。なぜなら、自分で希望した進路ではなかったからです。

その後の私の進路は全て自分で決めました。高校、大学、社会人、そして今(ライフワーク)。自分のタイミングでやりたいことを全て決めているので、何の不満もありません。失敗しようが成功しようが、まるごと私の責任です。

いいよ、と周りからすすめられても、決めるのは結局のところ自分。必ず納得できるタイミングがやってくるので、そのときに行動を起こせば良いのです。ただ、勇気が出ない場合は周りを頼っても良いと思います。人生持ちつ持たれつです。読書の話から飛躍してしまいましたが、自分のやりたいことは自分で決めましょう。それが最も良いタイミングですから。