📒失敗だらけ、遠回り。でも、やっぱり書きたい。

物書きになりたかった。

なれなかった。

違う。

今“も”なろうとしている。諦めが悪い。

平凡な学生生活を送った。特に夢なんてなかった。
物書きなんか遠い何かで、現実的では無かった。
だから、なかったことにした。
会社員になることが幸せだと思った。そうやって納得させた。

違う。

怖かった。

本当に好きなことに挑戦して、折れる自分が嫌だった。負けず嫌いだった。
戦う相手もいないのに、立派な白旗をあげた。

幸い、他に好きなことがあった。それが野球だった。
野球のことをまず書こう。自分の思ったことを素直に書き残そう。
思い立ってすぐにSNSを開設した。かなねーさんと名乗った。

ひょんなことからカメラを持ち出した。
写真の世界に踏み込んで、書くことから脱線していった。
でも、この選択が功を奏した。新しい道がひらけた。

紆余曲折を経て、プロカメラマンになった。びっくりした。
当初の夢とか目標とか何もかもすっ飛ばした。
振り返ればいいことも悪いこともたくさんあった。
本当にこれ“だけ”でいいのだろうか、自問自答を繰り返す。

さぁ、これからどうする。

何かにすがりたくて書店に向かった。
色々な想像を巡らせていたら、阿部広太郎さんの新刊を見つけた。

『あの日、選ばれなかった君へ』

相変わらずパンチの効いたタイトルだ。心をえぐられるようだった。

あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ

私は本を読む側ではなく、本を書く側になる。

この気持ちはぶれない、信念は貫く、絶対にだ。

選ばれようとしてきた。ずっと、誰かに評価されたくて仕方がなかった。
でも、そういうときって結果が出なかった。

なぜって、多分、自分を後回しにしてきたから。

他人の顔色を伺わなくなった瞬間、人は目標を達成する。
それをプロカメラマンになってようやく知った。

やりたいようになる。

自分の書きたいことを、自分のやりたいことを、ただ続けるだけ。
雑草のように逞しく、そして強く。

一番になることも、数字をあげることも大切かもしれない。
でも、そこに自分の『好き』『楽しい』という思いがないと折れてしまう。
結果なんてついてこない。

思うこと、考えたこと、閃いたこと、私の文章を綴っていく。
今日は殴り書き。雑多なメモよりひどいけれど、率直な思いを残しておきたい。

物事ってなんでもそう。褒められよう、評価されようと思ったとき、一瞬成長が止まる。それをこえて初めて、本当の力が身に着く。ライバルはいつも自分。

選ばれないんじゃない。切り拓いていく。
私はずっとそうやってきたじゃないか。

物書きに、なる。

絶対。

阿部広太郎｜note