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⚾道行く先の活躍を願って|全ての点は線で繋がっている。

先日、富山まで遠征をしました。いわずもがな、首都大学リーグの出身選手の応援です。多くの時間を首都大学リーグに注いできたので、とても新鮮な気持ちでした。体がいくつもあったらいいのにと、改めて感じました。


卒業したら終わりは寂しすぎる。

せっかく続けるのだから、応援に行きたい。そんな思いを巡らせながらも、なかなか社会人野球中心の生活に移行する決心がつきません。ここ(首都大学リーグ)を離れるのはとても寂しい。なぜなら、素晴らしいチームと選手が揃っているから。どんどん素敵な選手が増えていくのです。

それでも、OBたちの野球人生は続いています。それこそ、いつ終わってしまうかわからない。大学野球は十中八九『四年間』という時間が約束されています(途中退部等特例を除いて)。社会人野球には約束された時間はありません。チーム事情や本人の意向によって、先がどうなるかわからないのです。

見に行きたいな。

首都大学リーグがあるからと思ううちに、何人もの選手が引退をしました。あのとき見に行っていればと思うことが、何度もありました。また見に行けばいいという過信が、その後悔を招いたのです。次なんてなかった。あれが最後だった。悔やんでも悔やみきれませんでした。しかし、どちらも私にとって大切なもの。天秤にはかけられなかったのです。しかし、時間は動いている。こんな思いはもうしたくない。


彼らの野球人生は、一本の線で繋がっている。


今まで首都大学リーグという、一つの点(区切り)にフォーカスをあてて観戦をしていました。その道の先である社会人野球を見たときに、点は線で繋がっていると実感したのです。もちろん大学野球で終える選手も何人もいます。しかし続ける人にとって、大学野球は野球人生の過程の一つです。そこで終わりではない。その先の道があって、個々の目標のために今も尚汗を流しています。

大学を卒業したね、はいさようなら。ではなく、道行く先も応援したい。彼らの活躍を願って、私は今日も予定表とにらめっこ。いつまでこんな生活ができるかわからないですが、どこかで頑張っているのであれば、それを温かく見守りたいと勝手ながらに思っています。球場に着き、姿を見たときに『ああ、今日も来てよかった』。必ずそう思えるからです。

ここまでくるのに、とてつもなく時間を要してしまいました。それほど首都大学リーグが魅力的で素晴らしいリーグだということです。それこそOBたちを見に行きたいと思うのも、首都大学リーグだったから。ここが私の起源であるということは、生涯変わることはないでしょう。

どの選手も報われたらいいのになんて、私はいつも都合のいいことを考えています。彼らの活躍が私の希望であり、喜びです。自分自身も人生を見つめて、もっと頑張ろう、必ず目標を達成しよう。そう決心するのです。

たくさんの素敵な選手に出会えたこと、心から嬉しく思います。だからこそ私は、彼らの道行く先を応援したい。せっかく首都大学リーグで見つけたのだから、点で終わらせたくない。これからも皆さんの活躍を願って、どこかの球場で見られることを楽しみに、毎日を大切に過ごしていきます。



JABA富山大会出場 首都大学リーグOB


千曲川硬式野球クラブ 花岡 大輔 選手(武蔵大学 2020年度卒)


バイタルネット 江村 伊吹 投手(大東文化大学 2020年度卒)


伏木海陸運送 西川 英志 投手(大東文化大学 2021年度卒)


オールフロンティア 吉川 雄真 選手(帝京大学 2020年度卒)


オールフロンティア 吉本 孝祐 投手(筑波大学 2021年度卒)


―――

二度目の富山遠征も、素敵な思い出ができました。今回は社会人野球に焦点をあてたので詳細には書きませんでしたが、日本海オセアンリーグの試合も見に行きました。その時の話は、いつか個別で振り返ります。

遠出の出費は痛手ですが、それにかえられない記憶と記録が残ります。人によって考え方は異なりますが、悩む理由が金銭であれば行ってしまえ。この思いを大切にしています。お金は何とか稼げますが、時間を巻き戻すことはできません。年を重ねるごとに時間の大切さを思い知らされています。

究極をいうと、人はいつまで生きられるかわかりません。後回しでどうにかなると思っていても、実際そうならないこともたくさんあります。どんな選択をしても後悔はつきものです。それを少しでも減らすために、幸せの優先順位をもつことが大切です。私は今、何より『時間』を大事にしています。何をし、誰と過ごすか。そして、何を考えるか。

嫌なこと、辛いことに割いている時間はありません。それよりもっと楽しいことを求める。もちろん人生良いことだらけとはいきません。しかし、考え方一つでどうにでもなるのなら、前向きなことを考えたいと思うのです。

思わぬ引退に一度後悔したことがあります。幸いその選手は一年のブランクを経て、復帰をすることが決まりました。とはいえ、もう二度とこんな思いはしたくありません。だからこそ、強く思うのです。点なんかで終わらせるかと。続けるのなら、その点を線で結んでいきたいと。

体は一つしかありません。究極の選択を迫られることもあるでしょう。どちらを選んでも喜びに繋がる反面、後悔する可能性もある。贅沢な悩みなのかもしれません。こんなことを考えられるのも、首都大学リーグと出会えたから。最後はそこに行きついてしまいます。

点を線で結ぶ勝手な旅。これからも私は続けます。いつかどこかで、またみんなの活躍が見られることを願って。寝ても覚めても首都大学リーグ。これがきっと、私なのでしょう。


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