たった1つの単語の解釈によって、8歳の少女から在留資格を奪う日本の現実

こんにちは。base campusでプロジェクトに参加しているシライシです。

いま私たちは、あるフィリピン国籍の女児の家族の人権(というより尊厳に近いかもしれません)を守るために、サポートを始めようとしています。

その背景については後述しますが、まずは、日本を取り巻く、外国人の方の問題について確認してみたいと思います。


入管難民法改正案が見送られたことは記憶に新しいです。大きな議論が巻き起こりました。
日本は安全安心で人に優しい国であるというイメージを持たれてる方も多いでしょう。

しかしながら、この3月にはスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが、名古屋入管に収容され不調を訴えたにも関わらず、医療を受かることができず亡くなってしまうという痛ましい事件が起きました。DVから逃れるために警察に駆け込んだのに、逆に不法滞在者として半年以上も収監され、その結果、体重を20kgも落としていたと報道されています。

人権が無視されていた戦時中のことではありません。この事件は先の法案が見送られることに影響されました。

外国人技能実習生制度など、外国人の方々に対する搾取や人権侵害の問題は後をたちません。
「おもてなしの国」など美化している一方でこのような問題には目を背けているのです。

日本の難民認定率は0.4%です。これは難を逃れた方々をほぼ全て門前払いしていることになります。日本人は困っている人があれば助ける優しい国民性を持っていると思いますが、外国人の方に対しては冷たい一面を持っています。


さて、冒頭の少女の家族の話に戻ります。

彼女の名はカイリ・ステファニーさん。わたしたちは彼女の家族、フィリピン人のエスゲラファミリーをサポートしたいと考えています。

この家族は、6年前に提出した永住許可申請書の一部に不備があるとされ在留資格を取り消されてしまいました。悪意のある虚偽申告ではなく、日本語と英語が異なる表記だったことが原因だといいます。(こちらを参照ください

そして6年経ったいま、在留資格を奪われ、同時期に獲得した母親の在留カードとともに永住権を無効にされてしまったのです。

そのことが引き起こしたことは、想像もできない理不尽な状況でした。
まず、在留資格を奪われたため、労働許可がおりず収入が絶たれました。また住民票も喪失するので、医療保険はもとより生活保護すら受けられない無支援状態に陥っています。

小学生のステファニーさんは、食べ物も買えない状況を訴えており「病気になるのが本当に怖い」と自筆の手紙で訴えていました。どんなに心細い思いをしているか、胸がしめつけられる思いです。


私たちが用意した支援の枠組みは

1.住む場所の確保、最低限の生活費などを想定して、最大8万円の資金援助を3ヶ月行います。千葉県船橋市に住むエスゲラさん一家5人(両親と子ども3人)の最低生活費が8万円という設定で考えています。

2.同様に、お子さんがいる家族を優先して、8家族を支援したいと考えています。最初にアプローチのあったエスゲラさん一家に留まらず、私たちの目的として、定性調査の結果として広く知らしめたいという思いから、最小調査母数として設定しました。

3.基金は「Ready for」で調達した資を元にして、「東京コミュニティ財団」の運営支援も受けています。
また支援の幅を拡げるために、今後も独自に寄付を募ります。

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東京コミュニティー財団_grant_logo_B

私たちにできることは限られていますが、できることからやっていきたいと思っています。

目的としては、いま目の前で困っている家族にまず手を差し伸べたい。
そして問題について考える機会となり、国や自治体の制度設計に任せず、民間でも知恵を絞り行動するきっかけになればよいなと思っています。

この行動が全てを解決できる訳ではありません。少しでも救済を必要とする人を少なくできればと願って行動をしました。

賛同していただけましたら、この記事をシェアしていただければ幸いです。

困っている外国人の方の状況や情報をお寄せください。
1家庭当たり最大24万円生活費支援ができます。

私たちが支援したいと思っている外国人困窮家庭は、

1.働けない理由がある。(申請・裁判中などで一時的にビザや滞在許可がない、仕事が見つからない etc
2.住民票がない。(生活保護含め社会保障を受けられない)

3.生活の基盤が日本にあり、今後も継続して住みたい子育て家庭である。

以上の3つを満たしていて、働くと違法になり、住民票がないので社会保障を受けられず、収入を得られる方法が善意の寄付しかない状況の家庭です。

私たちの力量が限られていて、対象を絞らせて頂くことにご理解をいただけるとありがたいです。

◆外国人の子育て家族・生活資金サポートのプロジェクトページhttps://base-campus.com/projects/corona-sos/

◆外国人の子育て家族・生活資金サポートの応募フォームhttps://forms.gle/nhnzCtCboGd9XsT49

◆ご寄付はこちらから
 以下からクレジットカードで寄付ができます。

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