嫌な思い。
『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』という一冊の本を読んだ。
まだなんとなくでしかないけれど自分の老後というものをぼんやり想像してみたり、考えさせられるきっかけになった。
著者の元気な毎日の過ごし方をこれからの参考にしてみたい。
この本の中で、衝撃を受けた一文がある。
嫌な思いをしたことがない…?
戦争を経験し、被爆もした著者。
それなのに、嫌な思いをしたことがない…?
87年も生きてきて、辛いことだって色々なことを経験してきたはずなのに、そんな風に言いきることができるなんて…。
私は著者の約半分しかまだ生きていないのに、自分の半生を振り返る時、良いこともあったけれど嫌な思いもたくさんしてきたと、思っていた。
著者の眩し過ぎるまでの言葉に、自分の器の小ささ、くよくよしてしまう弱さを、鏡に向かって見せつけられたような気がした。
著者の前向きな強さに感銘を受け、久しぶりに衝撃的な一冊と思える本に出会えた。
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