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もしものせかい


やあ、おはよう。

とつぜんで もうしわけないんだけど、

ボク、もしものせかいに いくことになりました ー


ヨシタケシンスケさんの絵本、「もしものせかい」の一文です。


出版社さんのサイトを引用させていただきました。


元々ヨシタケシンスケさんの絵本が大好きで、新刊がでるたびにワクワクしながら手に取っています。

そのなかでも、この「もしものせかい」は、何度も読み返し、時に心のよりどころとなり、時に考えの種になる一冊です。



この本に出てくる ”もしものせかい” は、心の中にあるもう一つの世界のことです。


誰しも、あの時こうしておけばよかった、ああいっておけばよかった、あんなことしなければよかったと思うことがあるかと思います。

そういったすべてがいる世界。


私は読んだ時に、この世界が本当にあってほしいと思った。

あの時できなかった後悔や、失敗、つかめなかったチャンスたちがどこかにいてくれたら、なんだか少し安心できる気がして。


そう思うのも、私はモノに対して執着心があるからかもしれない。

モノを無くしてしまった時はひどく落ち込むし、長く使ってきたモノが役目を終えた時、すぐに捨てられない。捨てるにしても必ず家のゴミ箱に捨てたい。

別れの挨拶もできないまま、モノと離れるのが怖いのである、

変なこだわりは、私を生きにくくさせる。


そのもしものせかいに、じぶんのせかいのモノが移動した時には、じぶんのせかいは小さくなる。




そのせかいがすこし心に引っかかった方は是非読んでほしいと思う。


どうしていいかわからなくなった時に読む本です。





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