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柚木麻子「ついでにジェントルマン」

読んだ本の紹介

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出版社:文藝春秋社
発売日:2022年4月10日
単行本:261ページ
内容:著者初の独立短編集
Come Come Kan!!
渚ホテルで会いましょう
勇者タケルと魔法の国のプリンセス
エルゴと不倫鮨
立っている者は舅でも使え
あしみじおじさん
アパート1階はカフェー

この本を読んだ理由

実は他の著書を借りたくて図書館を検索したのですが、貸し出し中でたまたまこの作品が返却されていたので借りました。

あらすじ

編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた四十五歳男性、男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする十九歳女性……などなど、なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく短編集。

Amazon内容紹介

感想

本短編は全て文藝春秋社の「オール讀物」に掲載されたものをまとめたものなので、「Come Come Kan!!」「アパート1階はカフェー」に菊池寛が登場し、今に伝わる彼の人となりを偲ぶ著者の想いがよく伝わる作品で面白く、楽しめました。

さらに貧しい境遇で容貌にも苦悩してきた主人公が、整形クリニックで出会った「児童文学全集」に、人生を変えるヒントを見出して、前進していく姿を描いた「あしみじおじさん」にもとても共感しました。


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